講談社選書メチエ<br> 日本人の階層意識

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講談社選書メチエ
日本人の階層意識

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584760
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0330

内容説明

現実の日本人は、学歴もさまざま、職業も年収もさまざまなのに、なぜ人口の九割が「自分は中流」と思っていたのか?社会と意識のあいだには「みえない境界」があって、それが人びとの階層意識を枠づけている。格差意識の広がりも、「みえない境界」に目を向けることで、別の一面が顕わになる。時間・空間・価値意識をキーワードに「日本人」を分析する。

目次

序章 階層意識の「みえない境界」
第1章 時間と階層意識
第2章 地域と階層意識
第3章 競争を好む人びと
第4章 「日本人」と階層意識
終章 意識と社会

著者等紹介

数土直紀[スドナオキ]
1965年、メキシコ生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学にて博士(社会学)取得。現在、学習院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kozawa

3
日本人の階層意識。1970年代にかけて中流と意識している人の割合が上昇していて、一億総中流となった。それが2005年のSSM調査では変化が始まっている。ただし、同書では「国民生活に関する世論調査」ではその傾向は見られないとする。本書に記述はないが、世論調査の回答率の近年の低下もあり、2005年SSMはサンプルの偏りを指摘する声もある。が、あくまで本書はSSMをベースに階層意識について項目間の関連等で因果関係を類推する。特に本人と親の学歴や職業との関連に注目し、示している。2022/03/08

最終バック九番手

1
主張を抑えて客観的であろうとしているせいか文章がとにかく読みにくくデータをこねくり回してるだけのような印象をうける…色々な場面の競争を勝ち抜いてきた人たちが競争の否定につながるような改善を積極的にするはずもなく従って競争で負けてきた人やそもそも参加すら出来なかった人はいつまでたっても取り残されるままである…参考文献:あり…第1刷発行:2010年7月10日…本体1600円2010/08/25

こぐま

0
個人の意識はその人の置かれている環境に影響されるという指摘が印象的だった。2015/02/04

Ryueno

0
階層帰属意識は、必ずしもその人の所属している階層によっては決まらず、その地域のマジョリティの階層によって影響されるというのが印象的。2011/08/02

akuragitatata

0
一億総中流は幻想。2024/05/16

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