ブルーバックス<br> エントロピーをめぐる冒険―初心者のための統計熱力学

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ブルーバックス
エントロピーをめぐる冒険―初心者のための統計熱力学

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062578943
  • NDC分類 426.5
  • Cコード C0242

出版社内容情報

フランス革命の戦塵の中で、すべてを動かす理論が産声をあげた! 敬遠されがちなエントロピーは、発見史を知ることで本質がわかる!わかったようで、わからない――エントロピーについて、そう感じている人はとても多いようです。

「乱雑さ」のこと、と簡単に片づける見方もあれば、エネルギーと並ぶ物理学の最重要概念であり、宇宙のすべてを支配し、

私たちの運命さえも決めてしまう究極の理論、などと、やたら深遠なことを書いてある本もある――

いったいエントロピーって何なのでしょう? 教科書には無味乾燥でとっつきにくい数式が並ぶばかりで、こうした疑問に答えてくれません。

ならば、人類がどのようにして自然の中に潜むこの「怪物」を発見したのか、どのような必要に迫られ、どのようなプロセスをたどり、

どのようにその姿をあぶりだしていったのかを再現し、追体験してみたら、その正体が見えてくるのではないか? これが本書の主旨です。

実はエントロピーに悩んだのは、昔の天才たちも同じでした。あの電磁力学の祖マクスウェルさえも、最初はなかなか理解できなかったのです。

本書の主役となる3人の開拓者は、無理解と闘いながら、いかにしてエントロピーという新概念を見いだし、世界のすべてを記述する理論に育て上げ、

あらゆる科学技術へ応用する道を開いたのか――革命後、無残に没落した祖国フランスを憂える一人の青年の決意から、物語は始まります。

さあ、時代と国境を超えて、エントロピーをさがす壮大な冒険の旅に出かけましょう。

翻訳書『理系のための口頭発表術』の「イケてる」訳文が大好評を博した著者ならではの「ブルーバックス離れ」したナビゲーションも見ものです。

まえがき
第1章 英雄の息子──革命後のパリ
第2章 わが名はエントロピー
第3章 憂鬱な教授──世紀末のウィーン
第4章 分子は踊る
第5章 田舎の天才──南北戦争のアメリカ
第6章 ミクロからマクロへ──「統計力学」の誕生
終 章 放たれた矢──深く、広く
エピローグ 旅の終わりと始まり
参考文献


鈴木 炎[スズキ ホノオ]
著・文・その他

内容説明

難解、無味乾燥、とっつきにくい…エントロピーに悩んだのはあなただけじゃない。物理学史に輝く天才たちもまた、理解に苦しんだ。カルノー、ボルツマン、ギブズらはいかに闘い、自然が隠しもつ神秘を見つけだしたのか?この理論はなぜ、宇宙を支配するのか?彼らの試行錯誤を追体験することで、あなたの目の前にもエントロピーが姿を現す!

目次

第1章 英雄の息子―革命後のパリ
第2章 わが名はエントロピー
第3章 憂鬱な教授―世紀末のウィーン
第4章 分子は踊る
第5章 田舎の天才―南北戦争のアメリカ
第6章 ミクロからマクロへ―「統計力学の誕生」
終章 放たれた矢―深く、広く

著者等紹介

鈴木炎[スズキホノオ]
富山大学理学部化学科准教授。専門は溶液化学・レーザー光化学。理学部化学科の学生を対象とした化学熱力学、並びに経済学部の学生を対象とした一般化学の講義を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

29
エネルギー保存の法則があるから、省エネなんて必要ない? そうはいかないのは、状態量エントロピーが増大するから。熱の流れが不可逆的だからこそ、永久機関は存在し得ない(逆に言うと、可逆過程ではエントロピーは一定である)。指が氷に触れると不可逆的に熱が流れる。この時、指の失うエントロピーよりも氷の得るそれの方がはるかに大きいから、全体としてエントロピーは増大することになる。分子の運動はランダムで、熱の運動エネルギーも双方向だが、指→氷の場合の状態数が氷→指の場合より圧倒的多いから、確率ではなく絶対になると。2023/09/05

mazda

21
やはりエントロピーの概念は難しいですね…。熱は高温から低温にしか移動しない、とか、乱雑性が増していく、いうことがわかると何となくわかったような気になりますが、まだまだ難解です。2015/08/18

kaizen@名古屋de朝活読書会

17
#感想歌 エントロピーめぐる現象解説を冒険と呼び物語とす2017/09/29

calaf

16
「エントロピー」の発見とその後の発展の歴史を描きながら、統計熱力学の考え方の基本を解説した本。(詳細は別として)勉強した事のある人には良く知られている話が多かったのですが、勉強した事のない人にとっては確かに、目新しい話なのかも。2015/02/12

nbhd

14
めったなことがないかぎり、文系の人間はカルノーさんにもギブスさんにも出会わないのだろうな。ここには、あとで噛み砕いて理解するために、よくわかっていない部分を書いておこう⇒「太古の昔から、われわれの祖先が【熱い】【冷たい】と叫ぶとき、それはほかでもない、エントロピーの増大を意味していた。第二法則によって、何処からともなく立ち現れる“熱の流れ”、それを理解するために、そのためだけに【温度】という概念が産み出されたのである」。…意味はわからないけど、気合は伝わってきた。2021/07/04

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