出版社内容情報
２０１４年に発表された短編小説から、日本文藝家協会が厳選した傑作２２編を収録。現代文学の最前線を知る最適な一冊です
日本文藝家協会が毎年編んで読者に贈る年間傑作短篇アンソロジー。昨年一年間に文芸誌などの媒体に発表された全短篇の中から22篇を厳選。ベテラン作家から新鋭作家まで、多彩な書き手による注目作、意欲作を選び出し、この一冊で2014年の日本文学を一望できる珠玉の短篇名作選です。解説：川村湊
【収録作品】 「男鹿」（小池昌代）、「クエルボ」（星野智幸）、「藁の夫」（本谷有希子）、「ガーデン・ノート」（鹿島田真希）、「あしたまた昼寝するね」（川上未映子）、「みだれ尺」（黒田夏子）、「歌の声」（河野多惠子）、「ミス転換の不思議な赤」（多和田葉子）、「松明綱引き」（又吉栄喜）、「虫やしない」（山田詠美）、「神さまに会いにいく」（角田光代）、「昇天」（金井美恵子）、「雀」（桐野夏生）、「崖」（高樹のぶ子）、「こたつのＵＦＯ」（綿矢りさ）、「春の坂道」（古井由吉）、「渇いた梢」（藤田愛子）、「大自然」（彩瀬まる）、「鯨や東京や三千の修羅や」（古川日出男）、「泥棒」（滝口悠生）、「悪の花」（小野正嗣）、「蜥蜴」（谷崎由依）
内容説明
新芥川賞作家ほか２０１５年の注目作が一冊で読める！ベスト短篇小説アンソロジー。２０１４年刊行の全文芸誌掲載作品から文学の目利きがセレクト！日本文学の傑作を味わう２２篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yui.M
17
『昇天』by 金井美恵子、『カストロの尻』に収録されている作品。彼女は自身の作品をエクリチュールと紹介しているが、いつ読んでも見事な筆だ。『崖』by 高樹のぶ子、読みながら『トモスイ』を思い出した。短編がうまい作家、そうでもない作家、があぶりだされてきて興味深い。2017/10/03
ひねもすのたり
9
本書は日本文藝家協会が毎年編んでいるアンソロジー。 前年に文藝誌に掲載された短篇の中からチョイスされています。 このアンソロジーの見所は注目株の新人作家の作品を読める点と普段はエンタメでガンガン飛ばしている作家の純文学度が濃い作品を読める点にあります。 2015年版の収録作は22篇。 高い本なので図書館利用がおススメです。 掲載作品は↓2015/08/23
MACHI
1
好きな作家の短編がたくさん読めてよかった。本谷有希子さんの、夫は藁、という設定の話が普段の作品とは全然違ったのが衝撃だった。綿谷りささんの文章はあいかわらず鋭い。"私もずっとそう思ってた"って多くの人が思うようなことを文章にするのすごい。一番設定が好きだったのは桐野夏生さん。どこかで読んだことあったけど再読でも楽しめた。本の冒頭の解説はいらなかったな。男性作家と女性作家の特性を語ろうとすること自体が時代錯誤だし、１話１話に対しての解説もそれっぽい言葉を並べてるだけでよく分からなかった。2015/12/12
kuu
1
自分にとっての新しい作家さんを発見できた。たまにこの手のものも読むようにしよう、っと。2015/07/20
阿呆った（旧・ことうら）
0
「男鹿」（小池昌代）、「クエルボ」（星野智幸）のみ。2016/02/25
