ただいまラボ

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062185769
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

理系の青春はこんなに面白い!獣医学科で動物の生命と向き合う学生たちの笑いあり涙ありの日々を、現役大学院生の著者が描く青春小説

「シカミミ!」獣医学科の分子生物学研究室に入った太一を待っていたのは、実験用の鹿の耳を切り刻み、彼女とすれ違い続ける毎日だった……

「ナツジツ!」夏休みに実家の動物病院に帰省した東は、十年ぶりに子連れで帰ってきた、元ヤンキーの姉の姿に驚愕するが……

「ネガコン!」就活中の新倉は、インターン先のペット保険会社で呑気すぎる学生たちとの共同作業に苛立ちが募るばかり……

「コンフル!」何でも器用にこなしてきた透は、余裕のはずの卒業論文で追加実験を命じられ、合コンで出会った子とも上手くいかず……

「ブンセイ!」5年生になったミカは、大学の実験と動物病院でのバイトで、続けて初めて動物の安楽死の現場に立ち会って……

理系の青春はこんなに面白い!
獣医学科で動物の生命と向き合う学生たちの笑いあり涙ありの日々を、現役大学院生の著者が瑞々しい文章でリアルに描く青春小説。

「シカミミ!」
「ナツジツ!」
「ネガコン!」
「コンフル!」
「ブンセイ!」

【著者紹介】
片川優子(かたかわ・ゆうこ)
1987年東京都生まれ。2004年、中学3年生のときに書いた『佐藤さん』で第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞しデビュー。現在、麻布大学獣医学部に在籍中。他の著書に『ジョナさん』『チロル、プリーズ』『100km!』(以上、講談社)『動物学科空手道部1年高田トモ!』(双葉社)などがある。

内容説明

ギンブナに餌をやり、シカの耳を切り刻む、地味~な研究室の日々。でも、獣医学科のきらきらした夢と未来と青春はここにあるのだ!

著者等紹介

片川優子[カタカワユウコ]
1987年東京都生まれ。中学三年生のときに書いた『佐藤さん』で、2003年に第四十四回講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、翌年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

95
獣医学科で学ぶ学生たちの青春。分子生物学のラボなんて全く縁のない世界だけど、学生の悩みはやっぱり恋愛だったり進路だったり。つい足が向いてしまうラボは彼らの拠り所だ。命と向き合う獣医という仕事では、安楽死や学ぶために犠牲となる動物のことなどは避けて通れないテーマ。自分なりに答えを見つけていく彼らにエールを送りたくなる。アインシュタイン似の教授がとてもいい。2016/09/24

みかん🍊

84
獣医学科の分子生物学研究室の学生達のそれぞれの思いを描いた連作、実験に追われ彼女とはすれ違い、合コンでは話が噛み合わず、友人や家族や恋人との関係に悩みながら、進路や研究、動物の命と向き合い悩み成長していく彼らの青春小説、獣医学科とは言え単に動物が好きで、動物のお医者さんになりたいという単純な話ではない、人生には生物学的にもあそびは必要、無駄に思える事も長い生涯役に立つ事もある。DNAやRNAなど難しい話も出てくるが、ほろりとさせられる良い作品でした。動物のお医者さんの菱沼さんの実験を思い起こされます。2015/09/08

ぶんこ

56
大学生が一生懸命に学び、悩んでいる姿にスカッとしました。教授も君島先輩も尊敬できて、研究室に行くのが苦痛ではない環境にしているのも素晴らしいです。獣医学が牛・馬・豚・犬の4種類を対象にしているとは驚きでした。基本という事なのでしょうが、猫好きににはトホホ気分。 命に関わる最前線の仕事に携わるって凄い。ビーグル犬に感謝なのですね。太一君の無神経さにはイライラしましたが、5年生になって大分成長したようでホッとしました。東君もミカさんも太一君にとってはかけがいのない仲間。大学を出てからも協力しあえそうですね。2015/08/26

九月猫

46
獣医学科の学生たちの連作短篇。4年生の太一、ミカ、東、5年生の新倉、6年生の君島、それぞれ語り手が変わりながら5つのお話で一年が巡る。いわゆる「動物のお医者さん」的なお話というよりは、日常の恋愛や就活話がメイン。だけど「日常」といっても、そこはやはりほとんど知られていない獣医学科が舞台。獣医学(分子生物学・外科)を学んでいるからこその悩みや迷いが描かれている。最終話は「安楽死」についても触れられ、少し立ち止まって考えた。基本的にはライトな青春物語でおもしろかったです。2015/07/31

カロリーナ

44
☆4 獣医学科の分子生物学研究室の面々(と外科の研究室の東)の青春群像劇。5話からなる連作短編集。読メ登録前に『ジョナさん』を読んで以来の片川さん。同じ人物が主人公と脇役それぞれで登場しますが、視点が変わるだけで私が思い描いていたその人の人物像がガラリと違って見えるのがとても面白い(特に太一)。第3話「ネガコン!」の主人公・新倉さんの終始人を見下した心中を読むのはひどく辛かったのですが、誰の心の中にもああいった感情は潜んでいるもので、↴2015/04/11

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