文学〈2012〉

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062176422
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2011年刊行の文芸誌発表作品から精選した、18篇の小説集。

2011年刊行の文芸誌発表作品から精選した、18篇の小説集。

内容説明

18人の作家が表現する文学多様性。2011年の短篇の集大成。文芸誌発表作品から精選した小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ

19
また娘の夢を見た。どこかの施設に預けられていた2歳の娘を抱きしめて、私は慟哭した。目が覚めると、枕が濡れていた。夢だったと理解できて、安心した。娘がここにいないことが現実で、愕然とした。別れて4年も経つのにまだこんな夢を視るのはなぜなんだろう。そんな毎日にでも慣れたはずなのに。2012年といえば、娘が2歳で、そんな年だった。そういう頃に書かれたブンガクの本。その頃の私なら読まなかった本。ブンガクとは何だろう。私はなぜ今も生きているのだろう。分からないから読んでいる。分からないからとりあえずまだ生きている。2016/02/02

昼と夜

13
その年の文芸誌の掲載作品をチョイスしたアンソロジー2011年版。言わずもがな2011年は3.11が起きた年であり、未曾有の大災害が少なからず作家に影響を与え、文学の一つの区切りとなりうる点が興味深い。掲載誌ごとに見ると、うん、安心の新潮クォリティとか、重鎮文學界とか、なんかおかしいと思ったらやっぱ群像かとかもあるけど、ノーマークだったすばるの攻撃力の高さに驚いた。まぁね、皆ね四の五の言わず木村友祐『イサの氾濫』読めって。がちこん言わされるから、この一編を加えなければこの本は成立しないとの評は正しい。2013/04/13

あかつき号

9
木村友祐『イサの氾濫』だけ。 くすぶった本能のような猛りを心中にもつ主人公のイサへの同化、焦がれる思いが、自分にもある猛りであることに気づく。すべてをのみこみ流し去った3.11が浚えて見せつけた本能のようで、そこに身を投じえない居心地の悪さを感じた。それもまたすごい。2016/06/11

ひねもすのたり

4
2012は読みやすい作品が選ばれていました。 印象の残ったのは綿谷さんの『憤死』ユーモア小説っぽくしてるけどかなりキョーレツ!!綿谷毒を初めて味わいました。 揚さんの『たなごこころ』もいつもとは違う感じでした。 初読では前川知大が面白かったです。 毎年出ているこのシリーズ、お値段高めで手が出ませんが図書館にはあると思います。 おススメアンソロジーです。2012/07/23

イボンヌ

3
イサの氾濫と鬼の頭が好みです。イサ氾濫は東北の震災が無ければ生まれなかった作品でしょう。2016/10/17

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