出版社内容情報
ついに私欲を捨てて死地に活路を見出した究極の選択
苦難の大英帝国が起死回生にかけた最後の決断とは
小説より面白い歴史ドキュメント
最盛期には世界の陸地と人口の4分の1を支配した大英帝国。しかし、2度の大戦による疲弊と、植民地経営に力を注いだ結果、自動車などの世界市場進出に出遅れる。帝国各地では民族独立運動が激化し、長年抑圧されてきた不満と恨みが一気に噴出した。窮地の帝国が活路を求めた最後の日々を追跡する。
なにしろ73日しかないのだ。ロンドンでは「インド独立法案」が、わずか1週間で成立し、統治権をすべて終結させると同時に、国王と藩王国のあいだで締結されていた協定もすべて廃棄された。マウントバッテンはデスクの上に大きなカレンダーを広げて、ロケット打ち上げのカウントダウンよろしく1日過ぎるごとにしるしを付け、インド在住の英国人たちは熱に浮かされたような決意をもって、みずからの最高権を埋葬する準備に奔走した。――<「第23章 1947年」より>
モリス,J.[モリス、ジャン]
著・文・その他
池 央耿[イケ ヒロアキ]
翻訳
椋田 直子[ムクダ ナオコ]
翻訳
内容説明
最盛期には世界の陸地と人口の4分の1を支配した大英帝国。しかし、2度の大戦による疲弊と、植民地経営に力を注いだ結果、自動車などの世界市場進出に出遅れる。帝国各地では民族独立運動が激化し、長年抑圧されてきた不満と恨みが一気に噴出した。窮地の帝国が活路を求めた最後の日々を追跡する。
目次
第2部 揺らぐ目的 一九一八~一九三九年(つづき)(人好きがして偏りのない未完の支配者たち;英国流儀;技術;芸術形式;個性派;白人女性;冒険者たち)
第3部 喇叭よ、さらば 一九三九~一九六五年(最後の大戦;継ぐ者たちの台頭;一九四七年;最後の奮起;最後の撤退;渚にて;帰還)
著者等紹介
モリス,ジャン[モリス,ジャン][Morris,Jan]
1926年、英国サマセット州に生まれる。英国王立文学会会員で、歴史・紀行作家として著名。第二次世界大戦の軍隊経験を経てジャーナリストとなる。1953年には英国のエベレスト登攀隊に同行してその初登頂を取材、世界に報道した。その後、ヴェネツィア、シドニー、香港などを巡り、数多くの旅行記を著す
池央耿[イケヒロアキ]
1940年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。翻訳家
椋田直子[ムクダナオコ]
翻訳家。東京大学文学部大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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