講座 スラブ・ユーラシア学〈第2巻〉地域認識論―多民族空間の構造と表象

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062144575
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C0330

内容説明

オリエンタリズム論を超える異文化認識の方法を求めて、史料・芸術・民族学から見る鮮やかな地域空間論。

目次

序章 地域認識の方法―オリエンタリズム論を超えて
第1部 史料・芸術から見る地域(中央アジアとイラン―史料に見る地域認識;ロシア的風景の発見―風景画のトポス;現代中欧文学と地域アイデンティティ―“中(東)欧意識”再検討の試み)
第2部 民族/民俗文化と地域(北ロシアのフォークロア―シュリクンの異称から見る多民族文化の接触;生業文化類型と地域表象―シベリア地域研究における人類学の方法と視座;カルムイク人とブリヤート人の民族意識―「モンゴル」認識と「独自の道」)
第3部 国家と地域の相互作用(露清関係とカザフ草原―帝国支配と外交の中の地域認識;ロシア帝国のムスリムにとっての制度・地域・越境―タタール人の場合;ヨーロッパ人になろう!―「祖国」としてのエストニアと地域認識)

著者等紹介

宇山智彦[ウヤマトモヒコ]
1967年生まれ。1996年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。北海道大学スラブ研究センター教授。中央アジア近代史・現代政治専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toska

6
宇山智彦の序章「地域認識の方法ーオリエンタリズム論を超えて」によれば、ロシア帝国は支配下の東方諸民族にオリエンタリズム的な視線を向ける一方、西方諸民族(ポーランド人など)からは逆にそのような目で見られるという構造があった。収録作の中では、沼野充義「現代中欧文学と地域アイデンティティ」と小森宏美「ヨーロッパ人になろう!ー『祖国』としてのエストニアと地域認識」の二本がこの辺りの事情に光を当てている。ロシア/ソ連周りにおける世界観の相克を考える上でも有益な論考。2024/01/10

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