内容説明
オリエンタリズム論を超える異文化認識の方法を求めて、史料・芸術・民族学から見る鮮やかな地域空間論。
目次
序章 地域認識の方法―オリエンタリズム論を超えて
第1部 史料・芸術から見る地域(中央アジアとイラン―史料に見る地域認識;ロシア的風景の発見―風景画のトポス;現代中欧文学と地域アイデンティティ―“中(東)欧意識”再検討の試み)
第2部 民族/民俗文化と地域(北ロシアのフォークロア―シュリクンの異称から見る多民族文化の接触;生業文化類型と地域表象―シベリア地域研究における人類学の方法と視座;カルムイク人とブリヤート人の民族意識―「モンゴル」認識と「独自の道」)
第3部 国家と地域の相互作用(露清関係とカザフ草原―帝国支配と外交の中の地域認識;ロシア帝国のムスリムにとっての制度・地域・越境―タタール人の場合;ヨーロッパ人になろう!―「祖国」としてのエストニアと地域認識)
著者等紹介
宇山智彦[ウヤマトモヒコ]
1967年生まれ。1996年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。北海道大学スラブ研究センター教授。中央アジア近代史・現代政治専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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