ぼくには数字が風景に見える

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062139540
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

円周率22,500桁を暗唱、10ヵ国語を話す天才の「頭と心の中」をサヴァン症候群でアスペルガー症候群の青年が語る感動の手記『博士の愛した数式』の小川洋子さん絶賛。「思慮深く、優しい声で、ダニエルは私たちにそっと教えてくれる。この世界は、生きるに値する場所である、と」。円周率22,500桁を暗唱、10ヵ国語を話す天才の「頭と心の中」をサヴァン症候群でアスペルガー症候群の青年が語る感動の手記。全米大ベストセラー!

ダニエル・タメット[ダニエル タメット]
著・文・その他

古屋 美登里[フルヤ ミドリ]
翻訳

内容説明

著者ダニエルは、数学と語学の天才青年です。それは、ダニエルが映画『レインマン』の主人公と同じサヴァン症候群で、数字は彼にとって言葉と同じものだから。複雑な長い数式も、さまざまな色や形や手ざわりの数字が広がる美しい風景に感じられ、一瞬にして答えが見えるのです。ダニエルは、人とのコミュニケーションにハンディをもつアスペルガー症候群でもあります。けれども、家族や仲間の愛情に包まれ、一歩ずつ自立していきます。本書は、そんなダニエルがみずからの「頭と心の中」を描いた、驚きに満ち、そして心打たれる手記です。

目次

青い9と赤い言葉
幼年時代
稲妻に打たれて
学校生活がはじまった
仲間はずれ
思春期をむかえて
リトアニア行きの航空券
恋に落ちて
語学の才能
πのとても大きな一片
『レインマン』のキム・ピークに会う
アイスランド語を一週間で

著者等紹介

タメット,ダニエル[タメット,ダニエル][Tammet,Daniel]
1979年ロンドン生まれ。2004年、円周率の暗唱でヨーロッパ記録を樹立、それをきっかけに制作されたTVドキュメンタリー「ブレインマン」は40ヵ国以上で放送され、大きな話題を呼んだ。現在は、自身の公式サイトOptimnemでオリジナルの外国語学習プログラムを制作・運営。イギリス南東部のケントにパートナーと暮らしている

古屋美登里[フルヤミドリ]
早稲田大学教育学部卒業。翻訳家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里季

95
著者はアスペルガーで、サヴァン症候群でもある。これまで映画「レインマン」などで患者を第三者から描いたものを読んだり観たりしたことはあるが、本著のように障害を抱えた人自身の文章を読んだことがなかったので大変興味深かった。文章は実に整然として…数列のように正しく、それでいて本人の辛い時、ほっとするとき、緊張するときがはっきりとわかりやすく書かれていて、どんな参考書よりも正確に障害を説明するものになっていた。解説にもあるように、脳で起きている障害は、その脳を持つ個人にとっては「恩恵」ともなりうる。希望の言葉だ。2015/08/21

パフちゃん@かのん変更

92
4歳の時てんかんの発作を起こす。アスペルガーとサヴァン症候群で数学と語学の天才。πを小数点以下22500桁まで暗唱した記録を持つ。共感覚を持ち、一つ一つの数字に色や形を感じる。πの暗唱も数字が連なる山並みのような風景に見える。大きな数の割り算や掛け算も一瞬で答えが分かる。言語も単語に共感覚があり色や個性を感じる。未知のアイスランド語を1週間で覚えてインタビューに応じた。私も昔、何月何日が何曜日か一瞬で答える子を担任したことがあったが、今はどうしているかな。2014/11/30

たー

73
サヴァン症候群、アスペルガー症候群をかかえ、コミュニケーションに悩みつつ逞しく成長する姿に感動。子育て世代には良い励みになる。2012/11/30

keroppi

64
映画「レインマン」で取り上げられたサヴァン症候群を持つ著者の自伝。円周率の暗唱でヨーロッパ記録を持つ彼には、数字がそれぞれに個性を持った図形や色や風景に見えている。不具合な数字が来ると異様に見え落ち着きをなくしてしまう。その感覚の描写が、本人でないと出来ないことで、とても興味をおぼえた。その一方、普通の事が出来ず、人とのコミュニケーションが取れず、子供の頃より苦労ばかりしている。「レインマン」のモデルとなった人物と会うところがあるが、一瞬でお互いを理解し合い感動を呼ぶ。2020/12/24

ally

51
タイトルと表紙の絵に惹かれた図書館本。ミレニアムシリーズを読んでサヴァン症候群に対する興味(と言ったら失礼かもしれない)が非常に高まり一気読み。高度機能障害のため自分の感覚や経験を言葉で表す事ができ、そんな著者の言葉はとても貴重なものなのだと所々で実感。数字の風景を歩く描写が美しかった。温厚な人柄が写真からも文章からも溢れてる。彼を支える周りの人も素敵。特に解説にもあるように、この障害についての知識ゼロの状態で支えてきた両親の行動と愛情は素晴らしいとしか言えない。2019/01/03

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