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講談社学術文庫
プラントハンター

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597358
  • NDC分類 470.73
  • Cコード C0145

内容説明

十九世紀のイギリスは未知の花や珍しい樹木を求め国中が沸き立っていた。国の勢いを背景に世界中へ植物探検行に赴く「ハンター」たち。アフリカ・ジャワ・中国から植物王国日本まで新種への情熱が輸送の困難をも克服する。ヨーロッパに齎されたラン・ユリ・キクなどが引き起こす園芸への熱狂、貿易商人の形成。植物に魅せられた人々の活動を跡づける。

目次

序章 プラントハンターの心
第1章 植物をめぐる知・探検・趣味―イギリスにおけるプラントハンター
第2章 植物観賞の時代―植物知識の大衆化
第3章 探検と植物採集
第4章 植物王国日本の開国―西洋を刺激した独特の植生
第5章 日本にやって来た外交官と日本の植物
第6章 ユリとキク―ヨーロッパ園芸市場をかざる花
第7章 プラントハンターの世紀―無名の人が運んだ有名な植物

著者等紹介

白幡洋三郎[シラハタヨウザブロウ]
1949年生まれ。京都大学大学院農学研究科林学専攻博士課程修了。農学博士。国際日本文化研究センター教授。専攻は比較文化、産業技術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

13
植物が世界史に与えた影響はオランダのチューリップバブルと英国によるブラジルからのゴムノキ密輸作戦しか知らなかったが、その前から「世界から未知の植物を集めるハンター」が知らないところで歴史を動かしていた事実を教えてくれる。花や樹木を求めるハンターの活躍が、ペリー艦隊による開国直後から日本にも押し寄せていたとは。特に英国はオールコックやサトウら外交官まで蒐集に勤しむほどの植物探検による蓄積が、イングリッシュガーデンに至る庭園文化形成の基礎となったのだろう。未知のものがなくなった現代からすればうらやましい話だ。2020/05/13

おらひらお

2
2005年初版。図書館の返却期日が迫ったため、読み出すが面白かったのですぐに読み終える。も少し植物名がわかればもっと面白い。あと、読了後、なんだか田舎暮らしもいいかなと思ってしまう。田舎から出てきたのですが・・・。2011/07/08

Hatch

2
大航海時代から現在までの間に新大陸に降り立つ、植物の探検家でコレクターとしての「プラントハンター」。彼らが求め、ヨーロッパにもたらしたものは一体なんなのかがわかる総合地球環境学研究所の白幡先生の本。日本の植生や園芸文化に関心のある方にも比較的軽く読める本。2011/03/26

lionne

2
プラントハンターという言葉の響きはなんともロマンチック(´▽`) なかみはいろいろですが。フラサバソウの名前の由来となったフランシェとサバチエについて呆気ないほど簡単だった。2009/07/31

Summits

1
17世紀から始まる植物収集の歴史物。 イギリスのキュー植物園の発端や日本の園芸が当時から進んでいた事、植物名の由来の人物紹介など面白い。2018/08/04

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