出版社内容情報
【内容紹介】
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり……その響は平家物語の連想を必然して日本人に久しい。元和9年刊行片仮名交り附訓12行整版本を底本に、平家諸本研究の権威、高橋貞一教授による厳訂本。適切簡明な脚注・補注、全文にわたる振り仮名等読み易い古典平家物語。巻1より巻6までを収録する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
40
注はついているが、ほとんど文語調であり、まともに読めず。お恥ずかしい・・・。2016/06/17
saladin
2
『新平家物語』は読了したので原文にいつか挑もうと。とはいえ、注はあるが現代語訳はないので、ゆっくりと読んだ。上巻は全12巻のうち、1巻の「祇園精舎」から6巻の「横田河原合戦」まで。最後でついに義仲軍と激突する。そして盛者必衰の理が…。それにしても「入道逝去」での清盛の死に様が凄まじい。2020/09/29
むっくり
2
一方語り系の流布本。平家物語というと華々しい合戦シーンを連想していたのだけれど、政争の場面が多い。無常観や末法思想にはじまる仏教思想に貫かれ、宗教や文化をとってみても熊野信仰、南都北嶺・山門寺門の対立、白拍子、今様など我々がイメージするところの中世(院政期)を濃縮している。2012/05/02
tekesuta
0
上巻は平家の横紙破り横暴などが描かれていて、清盛どんだけわがままなんですか、でも重盛にはちょっとだけ頭が上がらないみたいな、悪役としてはちょっとかわいげがあったりする。 2012/05/24
美東
0
古文の受験対策用として読んだ。1981/08/30