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出版社内容情報
川原 礫[カワハラ レキ]
著・文・その他
abec[アベシ]
イラスト
内容説明
キリトが謎のファンタジー世界に入り込み、二年が過ぎた。“北セントリア帝立修剣学院”の“上級修剣士”となったキリトと親友ユージオの二人は、人界最強の秩序執行者“整合騎士”目指し、修行の日々を過ごしていた。“上級修剣士”の二人には、身の周りの世話役があてがわれる。キリトにはロニエ、ユージオにはティーゼ。四人は互いに絆を結び、充実した修士生活を過ごしていた―その時。突然、“悪意”はやってきた。ロニエとティーゼが、下劣な貴族達の罠に嵌められる。それを知ったユージオは彼らに対して剣を抜こうとするも、教会への信仰心で身体が動かない。その時、ユージオの右目を凄まじい激痛が貫き、奇妙なしるしが浮かび上がる。それは、ユージオには読めない神聖文字の羅列だった。―「SYSTEM ALERT」。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
103
この世界の理に、ふと疑問を抱いた事はないだろうか。何故存在し、どんな意味があるのか。自由過ぎるその姿形、奔放過ぎるその言動。惹き寄せられる様に起きた化学変化、もう止まらない。掟に背き運めに牙向き、世界を直視出来なくなった時に飛び散った右目。隻眼の世界は、不条理と無力さに満ちていた。もし僕が世界を有りの侭を見ようとしていたら何も見えない。方法という悪魔に取り憑かれて大事な目的を見失うのなら、瞬きの裏側に真理は閉ざされるから。何度でも間違いを犯してはその意味を探して藻掻こう。怖くても大丈夫、僕らは独りじゃない2013/05/05
まりも
93
再読。アリシゼーション編の第三幕。≪北セントリア帝立修剣学院≫の≪上級修剣士≫となったキリトとユージオに、ロニエとティーゼの二人が側仕えとしてやってくるところから始まる話。さーて、ようやく面白くなってきました。アリシゼーション・ターニングという副題の通り、物語の大きな転換点となる内容になってましたね。アンダーワールドという世界の真相に触れながらも、更に風呂敷を広げて行くとか川原先生は物語の魅せ方が本当に上手い。ここから物語が一気に加速していく筈だし、次巻も楽しみです。ティーゼたちは今回限りなるのかな?2017/05/05
海月
73
定期的に読むシリーズのSAO☆11巻は初めはサブ的なストーリーかと思ってたのですが何やら途中から全くあらぬ方向に…。今回はアンダーワールドの歴史とルールが分かる巻なのかなと勝手に解釈してしまいました。 ただ全くエンディングが見当もつかない内容です。これ本当に終われる内容なのか?まだまだ続くシリーズなのでこれからも定期的に続刊を読み続けてまた感想書きます(笑)2021/07/03
Yobata
65
アリシゼーション3作目。上級修剣士になったキリトとユージオ。しかし前々から目の敵にされていた下劣な貴族達による嫌がらせが続き、その悪意はついに傍付きのロニエとティーゼにまで。それに激怒したユージオはついに禁忌目録を破り貴族達に刃を向ける。それにより奇しくもカセドラルに連行される事になった二人だが、そこにはなんとアリスが!もう一度アリスと話すため牢屋から脱走する二人だが、そこで出会った人物からアンダーワールドの創世記を聞かされ…。前半は胸糞悪い話。後半は創世記の説明。次巻あたりから真のSAOって感じかなw?2012/12/09
shin
57
禁忌目録をすり抜けキリト達の傍付きの女の子に迫る悪意に、絶対の法を破ったユージオとキリトが思わぬ形でアリスと再会する11巻。全てNPCのゲームのはずなのに、葛藤するユージオに間違いを犯しながらその意味を探し抗い続ける同じ人間だと伝えるキリトの言葉は、それが言いたかったと思えて印象深いです。現実側の想像を超えるような真実も見え、人が人を創造し思うまま管理する事の限界と、どんな規則よりも大切な何かを抱ける人がいるアンダーワールドの可能性を感じた話でした。負荷実験を知ったキリトがどう動くか、続きが気になります。2012/12/17