内容説明
17才の少年が望んだものは、平凡な家庭とありふれた愛。しかし現実は、それさえ許さなかった―。「義父殺し―17才の少年の完全犯罪」というショッキングな題材を扱った貴志祐介の名作ミステリーを、演劇界の世界的巨匠・蜷川幸雄が脚本・映画化。嵐の二宮和也主演、共演に松浦亜弥という二大アイドルで描いた映画「青の炎」のオリジナル・シナリオブック。メイキング写真や裏話、こだわり満載のインタビューも掲載。胸が引き裂かれんばかりの切なさに満ちた蜷川ワールドを堪能できる一冊。
著者等紹介
蜷川幸雄[ニナガワユキオ]
1935年10月15日、埼玉県生まれ。1955年に「劇団青俳」に入団し、1967年に「劇団現代人劇場」を設立。1969年「真情あふるる軽薄さ」で演出家デビュー。1974年、「ロミオとジェリエット」で大劇場演出を手掛けるようになった。以来、名実ともに演劇界の第一人者として活動し続ける。ことに近年では、1996年「夏の夜の夢」、1997年「身毒丸」、1998年「ハムレット」と、連続したロンドンでの公演が話題を呼び、さらに1999年から2000年にかけてはロンドンとストラッドフォードで、ロイヤルシェークスピアカンパニーとともに、「リア王」を長期上演。1988年、「近松心中物語」で第38回芸術選奨文部大臣賞をはじめ、受賞歴多数。1992年には、英国エジンバラ大学名誉博士号を授与され、さらに2001年紫綬褒章、2002年には英国より名誉大英勲章第3位(CBE)を受賞するなど、国内はもとより国際レベルでも超一流の演出家としての地位を不動のものとしている
宮脇卓也[ミヤワキタクヤ]
1975年1月23日、愛媛県生まれ。横浜国立大学教育学部総合芸術課程を除籍。1993年より演出家・蜷川幸雄の舞台作品に俳優として参加。1999年、演劇活動を休止し、小説を中心に執筆活動を開始。「青の炎」が初めての脚本作品となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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