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内容説明
食欲の秋。秋刀魚、栗、きのこ…おいしいもの、たくさん…かくして虎は、太った。実乃梨考案の不思議ダイエット法を早々に断念した大河は、不倶戴天の敵、亜美とジムに行くことにするが、そこで彼らを待っていたものとは!?春田浩次、十七歳。女子との理想の出会いは、川で溺れているところを助けて人工呼吸、そのまま彼女の部屋へ、その後は…フヒヒ!そんな妄想がなんと現実のものに。はたしてその顛末は?などなど「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された短編を詰め合わせました。注目の書きおろしは独身話です!超弩級ラブコメ、待望の番外編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
32
今回の短編集は5編が収録されていました。ちょっと太ってきた手乗りタイガーのダイエットのお話『虎、肥ゆる秋』と、学校で育てていたサツマイモの収穫が迫った頃、台風が接近してきて・・・っていう始まりの『秋がきたから畑にいこう!』がおもしろかったです。2013/09/30
Yobata
24
とらドラ番外編,短編集。食欲の秋真っ盛りで食欲全開の大河は太ってしまう…「虎、肥ゆる秋」。アホの代名詞たる春田は溺れた美女を助けるという出会いを妄想していたがそれがなんと現実に。助け出した女性は美大生の濱田瀬菜といい、元カレとの話が拗れていた。そこで春田は擬装彼氏として協力することに…「春になったら群馬に行こう!」。櫛枝と雰囲気がいい感じになりオシャレに目覚め髪を伸ばし始める竜児だが…「THE END OF なつやすみ」。竜児が秘かに花壇で育てていたいもが順調に育ち明日櫛枝と収穫しようと約束したがその日→2013/09/15
yosa
21
本編の隙間を埋めるエピソードに一喜一憂していたら最後にやられた。独身(30)にやられた。思いっきりアホでライトノベルしている序盤から、一貫してラノベの風体の癖に同時進行で文芸してやがる。文体が、とか、物語が、とかではなく、晒し方が文芸しててゆゆこ節と非常にマッチしている。なるほどこれなら新潮が引っ張るわけだなと一人合点した。でもいつも通りのドタバタがあるからこそこの衝撃なんだろうな。いつもこれだとさすがにtoo muchな気がする。大人のとらドラ。短編集に収録されているからこその良さなのかもしれません。2018/11/10
豚山田
18
短編集。刊行順に読んでおけよと後悔。本編での自分の知らないあれやこれやのエピソードの詳細が触れられています。気になる方はご注意を。さて、今回は主人公二人の日常的なエピソードを振り返ったものがメインですが、完結をした後だけに感慨もひとしおという感じでした。こんなにも無邪気に過ごしていた頃もあったんだなぁ…としみじみ。もうこうなってくると、ストーリーなぞそっちのけで、ただただ二人同じ場所で息をしているのを眺めるだけでよいという、ほぼ親の心境です。竜児に肩入れしたつもりが泰子になっていました。3巻も楽しみです。2014/02/09
ツバサ
17
春田の謎彼女との馴れ初めやゆりちゃん先生の昔のエピソードなど、感情がドロドロしている時こそ作者の持ち味が感じられますね。素晴らしい。2021/09/15