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出版社内容情報
近代都市、山形を旅する!近代都市、山形を満喫するバードと伊藤。
しかし、伊藤のもとに、元雇い主・マリーズからの手紙が届く。
遥かなる蝦夷を目指す、ふたりの旅はどうなってしまうのか?
大人気・日本発見紀行、第4弾!
佐々 大河[サッサ タイガ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
152
イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を漫画化した作品。通訳兼ガイドの伊藤の過去。越後街道から山形までの旅を描く。漫画という形態をとることで、明治初期の日本の地方の様子をビジュアルで見ることが出来る。歩荷の存在。イタコに通ずる口寄せ。西洋列強の圧力で開国を余儀なくされた日本が、独立を維持すべく欧化を急ぐ政策と、民衆の混乱。原書にもイザベラ・バードのスケッチが載っており、比較するとより面白い。何より、「日本奥地紀行」の知名度を上げ、明治初期の日本の生活様式等への興味の入り口を広げた事に、本作の功績があると思う。2017/11/18
KAZOO
107
やっと4作目が出されました。まだまだ山形県が中心で北海道までかなり続くのでしょう。今回はバードの日本人のつきびとであるとともに案内人の過去が明らかにされていきます。その人物と別のプランとハンターとのつながりもあったりして物語として単なる紀行記ではなく楽しませてもくれます。私はバードの「日本奥地紀行」を読んでいますが、それよりも楽しめます。2017/11/27
まろんぱぱ♪
56
開国の歪みが地方は強く出るのでしょうか?山形編!イトの過去編で、マリーズにイラつきます(笑)プラントハンターってこの頃にもあったんですね。朝顔の記述は私は知らないことばかりでした。話が一気にドラマして来ました。本人(バード)の知らないところで、思惑と事態が渦巻く!って感じ、けど本人がケロッとしてそうだけど。ところで、絵柄がスッキリしましたけれども、イザベラバードって50代くらいですよね?この絵柄だともっと若い?まあ、いっか(笑)2017/11/19
かっぱ
33
3巻を読了してから随分と間が空いてしまいました。やっぱり面白い。伊藤(イト)がプラントハンターに雇われる。チャールズ・マリーズは日本の文化を見下している英国人。当時は多くがそうだったのだろう。日本の文化に興味を持って旅するバードさんが異質なのかも。馬に比べて坂道にも強い牛。ただしスピードが。それに比べて人力車は早い。たびたび襲う、バードさんの背中の痛み(古傷)が気がかり。このまま旅を続けることができるのだろうか。2022/04/09
JACK
33
◎ 140年前の日本を江戸から蝦夷まで旅する英国人女性冒険家イザベラ・バード。開国後、急速に西洋文化が入り込んだ日本だが、地方はまだまだ日本独自の文化が残っている状態。外国人が珍しく、男尊女卑が残る日本を旅するのは並大抵の事ではない。そして、バードは背中の痛みを通訳兼ガイドの伊藤に隠していた。西洋人は日本人を見下し、日本人は西洋人を恐れる。身分をひけらかし、日本人を動物の様に扱うもう一人の英国人チャールズには嫌悪しか感じない。果たしてバードは無事に旅を進めることが出来るのか。先が気になる展開です。2017/11/23