内容説明
これは安楽死か、殺人か―。ハリケーン・カトリーナの被災後、電源を喪失したメモリアル病院では、死の恐怖に直面した医師たちによって患者たちの命の選別が行われた。まるで神のようにふるまった医師たちの判断は、果たして正しかったのだろうか。ピュリッツァー賞作家シェリ・フィンクによる詳細な取材により、隠された真実が明らかになる。
目次
第1部 死の選択(1926年、1927年の嵐;カトリーナ襲来前夜;カトリーナ襲来とメモリアル病院;停電と洪水;電源喪失とトリアージ;猛暑と命がけの避難;蘇生禁止患者と安楽死)
第2部 審判(不審死と告発;逮捕と大陪審)
著者等紹介
フィンク,シェリ[フィンク,シェリ] [Fink,Sheri]
アメリカ人ジャーナリスト。健康や医療、科学分野のテーマを得意とする。ピュリッツァー賞、アメリカ雑誌編集者協会のナショナル・マガジン・アワード、海外記者クラブのローウェル・トーマス・アワードをはじめとするジャーナリズムに関する多くの賞に輝いている。スタンフォード大学及び大学院で神経科学のPh.D.、M.D.を取得。大学院修了後は、災害や紛争地域における難民救済ワーカーとして活動した。処女作『War Hospital』は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中、スレブレニツァで虐殺がおこなわれたときに、セルビア人勢力に包囲された町にいた医療従事者たちの姿を描いたノンフィクション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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