出版社内容情報
答えは古典にあった。人生を導く、先人たちの叡智をひもとく。
内容説明
『古事記』に描かれたダイナミックな生命の誕生、『曾根崎心中』の悲しく切なく熱い恋、『徒然草』の輪転する死生観、『宇治拾遺物語』にみる差別と崇拝など、古典作品に描かれた日本人の哲学を縦横無尽に解説。長年読み継がれてきた日本の古典は示唆に富み、私たちが生まれてから死ぬまで、人の長い一生で苦難に出会ったとき、きっと意外な方向からの視点を与えてくれる。教科書に描かれることのない古典の豊穣な世界を味わう。
目次
生まれてくること―『古事記』ほか
大人になること―『鉢かづき』ほか
教育ということ―『風姿花伝』ほか
働くこと―『日本永代蔵』ほか
恋すること―『曾根崎心中』ほか
結婚すること―『源氏物語』ほか
自然と共存すること―『方丈記』ほか
名前ということ―『古今和歌集』ほか
理想ということ―『新古今和歌集』ほか
美しいということ―『平家物語』ほか
差別ということ―『宇治拾遺物語』ほか
旅ということ―『海道記』ほか
祝祭ということ―『万葉集』ほか
日本ということ―『吉備大臣入唐絵巻』ほか
病気ということ―『大鏡』ほか
老いるということ―『百人一首』ほか
死ぬこと―『徒然草』ほか
著者等紹介
谷知子[タニトモコ]
1959年、徳島県生まれ。大阪大学国文学科卒、東京大学大学院博士課程単位取得。博士(文学)。フェリス女学院大学文学部教授。専攻は和歌文学。九条家を中心とした新古今時代の和歌をはじめ、和歌から天皇を論じる研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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