角川選書<br> 殺生と戦争の民俗学―柳田國男と千葉徳爾

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電書あり

角川選書
殺生と戦争の民俗学―柳田國男と千葉徳爾

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月25日 02時51分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047036079
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C0395

出版社内容情報

戦場で人は何故、残酷なのか?怪物学的民俗学者の学問を今に問う渾身の評論柳田國男の最後の弟子、千葉徳爾。だが師の名に比して彼を知る人は少ない。
徹底して自然主義を貫いた千葉は、しかしその異端さゆえに、「民俗学者」と名乗ることを抗い続けた柳田の最も正統な弟子とも言える。
千葉が異様なほど固執した「殺生の快楽」、必然的に導かれる「戦争」と民俗学の密接な関わり。
「公民の民俗学」として柳田学を説いてきた著者が、自らの師の研究に対峙し、現代の民俗学の在り方までを問う渾身の評論。

(目次)
序章 千葉徳爾『切腹の話』を読む
第一章「山の人生」とワンダーフォーゲル
第二章 青年運動としての民俗学
第三章 殺生の快楽
第四章 戦場の民俗学者
第五章 実験の史学という問題
第六章 「固有信仰」としての残虐性
第七章 環境の民俗学
第八章 コラージュする民俗学者
第九章 「閃き」と「排泄」の学問
第十章 日本民俗学の「頽廃」とは何か
第十一章 千葉徳爾のロマン主義殺し
       ――再び「聖セバスチャン」殉教画をめぐって
あとがき



序章 千葉徳爾『切腹の話』を読む
第一章「山の人生」とワンダーフォーゲル
第二章 青年運動としての民俗学
第三章 殺生の快楽
第四章 戦場の民俗学者
第五章 実験の史学という問題
第六章 「固有信仰」としての残虐性
第七章 環境の民俗学
第八章 コラージュする民俗学者
第九章 「閃き」と「排泄」の学問
第十章 日本民俗学の「頽廃」とは何か
第十一章 千葉徳爾のロマン主義殺し
       ――再び「聖セバスチャン」殉教画をめぐって
あとがき


大塚 英志[オオツカ エイジ]
1958年生まれ。筑波大学人文学類卒業。日本民俗学専攻。批評家、まんが原作者。神戸芸術工科大学教授、東京大学情報学環特任教授等を歴任、現在は国際日本文化研究センター研究部教授。評論としての著書に『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲と柳田國男』(角川選書/第5回角川財団学芸賞)、『公民の民俗学』(作品社)、『怪談前夜 柳田民俗学と自然主義』(角川選書)、『社会をつくれなかったこの国がそれでもソーシャルであるための柳田國男入門』(角川EPUB選書)などがある。

内容説明

柳田國男の最後の弟子、千葉徳爾。だが師の名に比して彼を知る人は少ない。徹底して自然主義を貫いた千葉は、しかしその異端さゆえに、「民俗学者」と名乗ることに抗い続けた柳田の最も正統な弟子とも言える。千葉が異様なほど固執した「殺生の快楽」、必然的に導かれる「戦争」と民俗学の密接な関わり。「公民の民俗学」として柳田学を説いてきた著者が、自らの師の研究に対峙し、現代の民俗学の在り方までを問う渾身の評論。

目次

序章 千葉徳爾『切腹の話』を読む
第1章 『山の人生』とワンダーフォーゲル
第2章 青年運動としての民俗学
第3章 殺生の快楽
第4章 戦場の民俗学者
第5章 実験の史学という問題
第6章 「固有信仰」としての残虐性
第7章 環境の民俗学
第8章 コラージュする民俗学者
第9章 「閃き」と「排泄」の学問
第10章 日本民俗学の「頽廃」とは何か
第11章 千葉徳爾のロマン主義殺し―再び「聖セバスチャン」殉教画をめぐって

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年生まれ。筑波大学人文学類卒業。日本民俗学専攻。批評家、まんが原作者。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授等を歴任、現在は、国際日本文化研究センター研究部教授。評論としての著書に『「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田國男』(角川選書/第5回角川財団学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

iwasabi47

2
大塚英志氏の学生時代の恩師千葉徳爾と柳田國男の話。以前の大塚氏の著作の中で千葉氏は『民俗学は偽史である』と昔語ったそうである。それだけで気になる話ではないか。以前の大塚氏の民俗学著作の話も再考察(というか言葉濁さず)されててそのあたりも面白い。内容はまだ消化できずw2017/04/18

tama

1
冒頭の「切腹考」の印象が強烈すぎて頭を離れない。論が進む中で、千葉の学問の真の姿、柳田の民俗学の可能性が明らかになっていくという構成なのだが、本質に迫ったというスリリングな感じはせずに、ただ論だけが進んでいく。読後にあまり納得感はない。思い出したのが、昔読んだ「山の人生」が素晴らしすぎて、同じような本は他にないかと柳田の著作を漁ったこと。だが、大塚の言うような柳田独特の筆致(結論が結局よくわからない文章)に惑わされただけで終わった。千葉にとっても「山の人生」は特別な本のようなので、そこには親近感を感じた。2022/04/18

がんちゃん

1
「社会を内省する作法」こんなことを考えている人はいるのだろうか?政治家にはいないことだけは確かだ。2018/10/25

Myrmidon

1
自らのロマン主義的傾向と揺れ動きながら、 内省する公民を作り出そうとする「公民の民俗学」を志向した柳田と、その構想を素直ではないが継承した弟子の千葉。彼らは持て余し気味にも見える「私」(個人的心情や性向)と向き合いながら、現代的・同時代的な関心に基づいて社会や公共の在り方を追究した。とゆー。柄谷の『遊動論』の批判も書かれているが、これは要復習。2017/06/14

hasegawa noboru

0
親分子分関係の徒党の中、ボスのいうままに投票する普通選挙民のあり方(今と同じじゃない!)を柳田國男はおおいに憤ったという。初期山人論に見られるありもしない過去を追想する如きロマン主義を封印し(歌のわかれ)柳田が目指したのは社会政策、教育政策としての「公民の民俗学」。「常民を研究する」のではなく「常民が研究する」学として柳田学はあったという。趣味、道楽としての、あるいはアカデミズムの民俗学に堕することを嫌った。その柳田のどこを千葉徳爾なる理系学者は受け継いだか。千葉から筑波大で学んだという筆者が語った本。2017/06/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11643748
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。