内容説明
社会人にとって統計学が果たす役割は、(1)概念の計量化、(2)予測、(3)仮説の検証、(4)分類の4つである(統計学への誘い)。所得や貯蓄のように、少数の世帯が大きな額を有するデータの分析では、平均より中央値が実感に近い値を示す(データの中心の指標)。製品の不良品率など、2通りの結果が出る問題は、「コイン投げのモデル」で確率として表現できる(母集団と標本)など、ビジネスの武器になる統計学の基礎20項目。
目次
第1部 統計学への誘い(統計学への誘い)
第2部 データを読む(データについての基礎知識;図表やグラフによるデータの整理 ほか)
第3部 データ発生のメカニズムを描く(母集団と標本;確率 ほか)
第4部 データに基づいて判断する(無作為標本;推定1 ほか)
著者等紹介
倉田博史[クラタヒロシ]
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。1967年生まれ。京都大学経済学部卒業、1996年一橋大学大学院経済学研究科理論経済学及び統計学専攻博士後期課程修了、博士(経済学)。山口大学経済学部助教授を経て、2000年東京大学大学院総合文化研究科・教養学部助教授。2012年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
113
2019/8/31 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2021/6/9〜6/14 本当に10時間でざっと学べるかどうかは別として、非常にコンパクトでよくまとめられていると思う。これまでぼんやり理解していたことがスッキリした形で書かれていて、大変参考になった。2021/06/14
ドットジェピー
3
難しかったです2022/11/12
田中一郎
2
「10時間でざっと復習できる」の方が適切な気がする。ある程度知識がなければ読解は難しく(専門用語の羅列)、とても初学者向きの本だとは思えない。厳密性を求めたのかもしれないが、もう少し大まかなイメージを使って説明することはできなかったのだろうか?2020/05/05
こじか
1
統計学の復習になった。標準化を赤ちゃんと高校生の体重のばらつきに例えたり、市長の支持率をコイン投げ(ベルヌーイ分布)で説明していて、イメージしやすかった。統計学の入門本の位置づけだと感じた。2023/07/01
chikapie
1
四年間の情報量だからなのか、一つ一つの項目は2ページにまとめてあるけれど、理解が追いつかなかった。 読むだけじゃなくて、実際のモデルケースとかで計算してみないとふーんだけになってしまう感じがした。2019/10/16