新人物文庫
満洲国を動かした謎の人脈

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784046013729
  • NDC分類 222.5
  • Cコード C0121

出版社内容情報

山県有朋・岸信介・石原莞爾……政治・経済・軍事などさまざまな分野で満洲国を動かした10人の日本人と、その人脈とは? 現代日本にもつながる「満洲人脈」の実態に迫る!

内容説明

一九三一(昭和六)年九月十八日の「満洲事変」から、わずか半年後の一九三二年三月、清朝最後の皇帝・溥儀を執政にいただく「満洲国」が建国された。新たに大陸に建設されたこの“幻の国家”の経営をめぐり、歴史の表裏にわたって、さまざまな人びとの人生が交錯する。石原莞爾らのような軍人はもとより、岸信介などの革新官僚たち、そして、公的機関の要職につきながら、裏の世界でも暗躍していた里見甫や甘粕正彦のような人物まで…。満洲国に奇しくも集った彼らの結びつき、「人脈」をテーマに同国の存在の意味を考え、戦後七十年をむかえる現代日本の姿をも見通す!

目次

第1部 「満洲国」とはなにか?(満洲国に集った日本人と戦後日本―この国に課された大きな宿題;日本と満洲をめぐる関係小史―大きな歴史の流れのなかで読み解く;世界史のなかの「満洲」―国際的な視野で見通す)
第2部 満洲をめぐる10人の日本人(山県有朋と長州閥人脈―国防政策として大陸進出を説く;後藤新平と満鉄人脈―巨大組織満鉄の基礎を築く;頭山満とアジア主義人脈―無位無官にして各国要人とも深く交流 ほか)
第3部 8つの視点で読み解く「満洲国」(中国要人の「満洲観」―孫文・溥儀・毛沢東;高度経済成長を支えた満洲国の遺産―満洲国をめぐる戦後秘話1;満洲人脈が結んだ日韓基本条約 岸信介と朴正煕―満洲国をめぐる戦後秘話2 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさむね

5
満洲国の歴史を、満州に関わった人物にスポットを当てて研究した本。現在文庫化が進んでいる船戸与一の「満州国演義」のサブテキストとして読んでみたが、作中にも登場する人物が多く登場するので参考になる。大本教の出口王仁三郎も関わっていたなど、興味深い点もあった。2015/09/07

竜王五代の人

2
「謎」とかタイトルはおどろおどろしいけど、中身は人間から見た満州国といったところ。人脈も陸軍・官界・財界・在野などに分けて一覧で読めるので、手軽な入門書といったところだと思う。興味深かったのは個々の人物についての記述で、「利益線」の山県有朋が陸軍平均程度にしか満州に興味を持っていない(否定するわけじゃないが進出をぐいぐい推し進めるほどではないこと、中国東北(満州)を中国外と考える孫文と、内と考える毛沢東の違いである。2022/10/01

okbooks

1
日中韓の戦後それぞれの経済復興で果たした役割、ユダヤ人との関わりなど、多岐にわたる内容。読めば読むほど謎が深まる。「なお、角栄は満州で兵役に就いたあと、土建会社を興し、終戦を朝鮮で迎えている」とか、サラッと書かれた一文がとてもきになる。2015/09/06

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