内容説明
能の大成者、世阿弥の能楽論は、衰えることのない不変の花による、役者としての舞台の成功を求めるための理論といえる。能を演じるための実践的な内容のみならず、美の本質に迫る芸術論としての価値も高く、「まことの花」「時分の花」「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」など有名な文言も多く擁されている。あわせて、幽玄能の構造を解き明かす能作の書『三道』を収録。世阿弥の能楽論を詳しく読み解く1冊。
目次
風姿花伝第一 年来稽古条々
風姿花伝第二 物学条々
風姿花伝第三 問答条々
風姿花伝第四 神儀
奥義
花伝第六 花修
花伝第七 別紙口伝
三道(能・作・書条々;三体作書条々)
著者等紹介
竹本幹夫[タケモトミキオ]
1948年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。専攻は中世日本文学・能楽研究。実践女子大学を経て、早稲田大学文学学術院教授・坪内博士記念演劇博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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