出版社内容情報
平和の意味を問い直し、あらためて幸福になることの意味と方法を示す。不幸は至る所にあるものであるということを前提にすると、本書はそのような「日常的な不幸」に対する処方箋集ともいえる。 そしてその処方箋に共通するのは、自分の世界にこもるのではなく、外界へ興味をもつこと、外的なものに対して好奇心をもつことであるとラッセルは説く。
第一部 不幸の原因
1 何が人びとを不幸にさせるのか 2 バイロン風な不幸 3 競争 4 退屈と興奮 5 疲労 6 嫉妬 7 罪悪感 8 被害妄想 9 世論に対する恐怖
第二部 幸福をもたらすもの
10 いまでも幸福は可能であるか? 11 熱意 12 愛情 13 家庭 14 仕事 15 非個人的な興味 16 努力とあきらめ 17 幸福な人間
解説 小川仁志
堀 秀彦[ホリ ヒデヒコ]
翻訳
B・ラッセル[ビーラッセル]
著・文・その他
内容説明
数学者の論理的思考と、哲学者の機知を兼ね備えたB・ラッセル。第一部では問題の本質を明らかにするために原因分析を行い、解決策を論じる。第二部では幸福を獲得するための具体的な方法について解説。晩年は平和活動に身を捧げた哲学者ならではの、時代を超えて読み継がれる名著。どことなく不安定な社会情勢下、自己を否定しがちな風潮の現代に、平和の意味を問い直し、あらためて幸福になることの意味と方法を示す。
目次
第1部 不幸の原因(何がひとびとを不幸にさせるのか?;バイロン風な不幸;競争;退屈と興奮;疲労;嫉妬;罪悪感;被害妄想;世論に対する恐怖)
第2部 幸福をもたらすもの(いまでも幸福は可能であるか?;熱意;愛情;家庭;仕事;非個人的な興味;努力とあきらめ;幸福な人間)
著者等紹介
ラッセル,B.[ラッセル,B.] [Russell,Bertrand Arthur William]
バートランド・アーサー・ウィリアム・ラッセル。1872年生まれ。イギリスの論理学者、数学者、哲学者。ヘーゲル哲学から経験主義に転向し、初期の論理実証主義に影響を与える。数理哲学の分野では、ホワイトヘッドと共に著した『プリンキア・マテマティカ』が有名。また、晩年は平和活動に身を捧げ、アインシュタインと共同で「ラッセル=アインシュタイン宣言」を発表。ベトナム戦争に対しても、サルトルらとともに抗議行動を展開した。1970年2月没
堀秀彦[ホリヒデヒコ]
1902年石川県金沢市生まれ。日本の評論家。旧制松本高校文科甲類を経て東京帝国大学哲学科卒。1958年東洋大学教授、のち学長。数多くの人生論、幸福論、女性論を書いて人気を博す。1987年8月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
molysk
はなよ
GASHOW
きたぴー