出版社内容情報
将軍に忍び寄る静かなる魔手。敵はいったい何者か。シリーズ佳境の11弾。御広敷番医師の矢切良衛は、登城後に医師溜で御膳所の仲居が昨夜腹痛を起こしたことを知らされる。その仲居は、大奥で将軍に出される料理の調理に携わる者。将軍の食事にもしや――。綱吉の体調を危惧した良衛は、お目通りを試みるのであった。一方、本所深川の顔役となった真野は、縄張り内での騒動が何者かの陰謀であることに気づく。敵の狙いは、良衛なのか? 周到に仕組まれた罠と陰謀を、良衛は切り抜けられるのか。
上田 秀人[ウエダ ヒデト]
著・文・その他
内容説明
御広敷番医師の矢切良衛は、登城後に医師溜で御膳所の仲居が昨夜腹痛を起こしたことを知らされる。その仲居は、大奥で将軍に出される料理の調理に携わる者。将軍の食事にもしや―。綱吉の体調を危惧した良衛は、お目通りを試みるのであった。一方、本所深川の顔役となった真野は、縄張り内での騒動が何者かの陰謀であることに気づく。敵の狙いは、良衛なのか?周到に仕組まれた罠と陰謀を、良衛は切り抜けられるのか。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。歯科医師。97年に第20回小説クラブ新人賞佳作に入選しデビュー。2010年『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年「奥右筆秘帳」シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
87
表御番医師診療禄「埋伏」11巻。表御番医師矢切良衛さん、お伝の方だけで無く、将軍綱吉の食事に迄不信を抱き結果、綱吉を診察することになった良衛さん、またまた敵を増やしましたね、本来の医師としてのつとめ果たしているだけなのに。大きな味方真野さんがどう対応するのかも楽しみです。2021/02/20
はかり
10
またまた一気読み。お伝の方から今度は将軍にターゲットが移る。綱吉は若いころから命を狙われており、食事が操作されていた。塩辛い味付けで病気を誘う。しかし、作者は医者なのでこんなことを思いつくのかも知れないが、読者は結末をどうつけるのかにどうしても関心が向かってしまう。2019/05/10
蕭白
10
図書館で借りて、その帰路に読み始めると、一気に読んでしまいました。結末をどうされるのか、興味深いです。2018/09/24
アボガドみよ
9
上様(綱吉公)の心の臓の調子がイマイチ?塩辛いお食事が原因?矢切良衛さん、外科医なのに、もう総合医療もお得意か?ここで、ツボにはまり、ぐーーーんと面白くなりました!2020/10/01
黒豆
6
会話を読んでいると、役職の上下関係、役割分担など頭にはいってないと会話出来ない大変さ再認識、今回は食事の味付け塩味まで!2018/03/04