角川文庫<br> 木島日記 乞丐相 (改版)

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角川文庫
木島日記 乞丐相 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041062692
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

仮面の男、木島平八郎。古書店「八坂堂」の店主にして、「この世にあってはならぬもの」の仕分屋。だがその素性は未だ知れない。
一方、木島につきまとわれる学者・折口信夫。女嫌いのはずが、霊的能力をもつ少女・美蘭を側に置く羽目に。彼らが行く先々、常に事件が待ち受ける。
『八つ墓村』のモデルとなった津山三十人殺し事件、心中ブーム、人間避雷針……。
正史と偽史の狭間に葬られし闇の物語を暴く、怪奇ミステリ事件簿・第二弾!
〈自著解題〉の書き下ろしを新たに付し、改訂新装版で復活。

【目次】
第一話 砂けぶり
第二話 翁の発生
第三話 乞丐相
〈自著解題〉民俗学者の家族小説

内容説明

仮面の男、木島平八郎。古書店「八坂堂」の店主にして「この世にあってはならぬもの」の仕分け屋。だがその素性は未だ知れない。一方、木島につきまとわれる学者・折口信夫。女嫌いのはずが、霊的能力をもつ少女・美蘭を側に置く羽目に。彼らが行く先々で常に事件が待ち受ける。『八つ墓村』のモデルとなった津山三十人殺し事件、心中ブーム、人間避雷針…。正史と偽史の狭間に葬られし物語を暴く、怪奇ミステリ事件簿・第二弾!

著者等紹介

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。国際日本文化研究センター研究部教授。批評としては『「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田國男』(角川選書/第5回角川財団学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

29
先日読んだ原作漫画と照らし合わせながら読んでみた。 同じタイトルで違う話だったりエピソードの挿入部分が所々ずれている箇所があったりと、ノベライズにあたって手を加えているようだ。 しかし、こうして比べてみると、漫画の方は本当に分かりづらい…2019/05/07

東京湾

18
心中、持衰、迷い子、猟奇殺人。妖しげな雰囲気はそのままに、どことなくコミカルな趣も際立つ木島日記シリーズ第二作。「砂けぶり」では題材こそ陰惨であれど土玉と木島のコンビが読んでいて小気味好く面白かった。「翁の発生」は近代化と共に廃れ行く伝統の矜持と、哀切に満ちた結末が胸に響く。そして「乞丐相」は「家族」という折口自身の身の上に大きく関わるテーマが基になっており、時代背景も含め本作では最も読み応えがあった。続篇もいずれ読んでみたい。2017/12/23

Kiyo

2
それぞれが変わった登場人物たちが、時折見せる真実に、この物語の魅力がある。2018/12/03

MNRLAY

1
20年ほど前に読んだ本作、1作目はわりと内容覚えてたけど、この2作目はほとんど覚えていなかった。その分また新鮮に読めたけど。昭和初期というのは近すぎず遠すぎない昔だからこそ、こういう偽史風物語との相性もよく、面白いのかな。次作からはいよいよ初読み。楽しみ。2022/11/17

小倉あずき

1
学生時代に読んだ漫画の原作者が更にそれを小説化するという入れ子状態を楽しむシリーズ。御贖(みあがいもの)である持衰さんの話をはじめ、どうも細部が漫画と異なるのだが、それは漫画家と小説家の違い故か。微妙に違いながらお互いに作品を補完しあうという不思議さを味わうのがこのシリーズの醍醐味なのかもしれない。最新作「もどき開口」図書館に入ってくる様子がないので買うしかないかなぁ。2020/05/31

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