出版社内容情報
世界を救う夢を見る「墓守」の少女アイは、西へと向かう旅に出る。その途中、手錠をかけられた少年キリコと出会い、そして百万都市オルタスに到達する。オルタス――そこは、世界最大の「死者の国」だった!?
内容説明
神様に見捨てられた世界に生きる墓守の少女アイ。大きな別れを経験した彼女は、この生も死もない絶望の世界を救う要を抱き、仲間とともに旅に出る。果てしない西への旅。その出発直後、アイは手錠をかけられた少年キリコに出会い、百万都市オルタスに向かうことに。オルタス―世界最大の“死者の街”。そして、そこには、やがて訪れる“日曜の時代”のための姫がいるというのだが…！？“世界の終わりを守る少女”の物語、第２弾。
著者等紹介
入江君人［イリエキミヒト］
第２１回ファンタジア大賞“大賞”受賞作『神さまのいない日曜日』でデビュー。同シリーズが大きな支持を得る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
25
ファンタジア文庫で既読済みなので再読。死者の国オルタス編。ここからだんだんとアイも唯我独尊的になって来てるな…w墓守として世界を救おうと決意するアイだけど、直ぐに壁にぶち当たってしまう。死者の国の女王ウッラとその付き人キリコと出会い、救う世界とは？そもそも世界とは？を問われるアイ。キリコは大分見っともなく必死だったけど、ウッラが大変大人だったのでアイだけじゃなくキリコも助けられたんだろうね。独り善がりだった世界を救うという夢を見つめ直したアイは救う意味を見出すためにさらなる旅に出る。2014/10/27
いりあ
21
今月からTVアニメがスタートした"神さまのいない日曜日"の角川文庫版の第2巻です。前巻のラストで広い世界へ旅に出たアイ、ユリー、そしてスカーの3人は、オルタスの民キリコと出会う。しかし、このオルタスには秘密が隠されているのだった…。1巻同様、読みやすいのですが、ちょっと話の展開が強引になっていて分かりづらいというか、読者を置いてきぼりにしているかなと感じるところがありました。特にラスト。途中までとても良かったので、そこだけが残念。あと本編と関係ないですが、この世界に車があったということに驚きました。2013/07/10
リッツ
18
かなり、間があいてしまった。あいかわらず、主人公アイの心に揺すぶられる。でも前作ほどの衝撃はなかった。物語として続いていくためか、あの始まりの生々しさ理屈では収まらない求める気持ちが置いていかれたような…次に期待する前に前作の世界をもう一度味わってみたい。2015/02/08
U
14
一巻がきれいにまとまっていて、あとお父様が好き過ぎたのでなんとなく続きを読めずにいたのですが、ちまちま集め出しました。アイの冷静でわりと厳しいところが好きです。この子はたぶん、常に思考を働かせているんだな。もう見過ごしてしまわないように。ユリーさん超いい大人。彼女の救いは、さらっと言ってるからオブラートに包まれてる感あるけど、これすっごい歪な救いだよなあ……。それが日常であるからこその回答というか。まさに死者の国の幸福。あとライオンさん好きです。2014/12/10
ソラ
9
話としては割と好きなのだが主人公の一途さ（良くも悪くも）が苦手でちょっとモヤモヤしてしまう…。2022/06/05
