出版社内容情報
大国ロシアの東の端、ウラジオストクにくらすセミョーン。海も川も凍ってしまうような寒い冬がすぎ、みじかい夏を存分に楽しみます。
内容説明
ロシアの東のはしにあるウラジオストクに、11才のセミョーンがくらしています。冬がすぎ、あたたかくなると海辺の別荘、ダーチャですごす夏休みのはじまり。緑ゆたかなみじかい夏を家族みんなで楽しみます。世界36か国で写真家が撮りおろした、「世界のともだち」シリーズ!小学校中学年から。
著者等紹介
安井草平[ヤスイソウヘイ]
1983年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。日本写真芸術専門学校卒業後、「現代写真におけるロシアのビジュアルイメージ」を研究テーマにロシアへ留学。ロシア連邦カザン大学にて6年間にわたりリサーチをおこないながら作品を制作。これまでにドイツ、ロシア、ラトビア、カンボジア、インドなどで作品を発表。2015年6月に、国内で初めての個展「An Uncertain Circle―ロマの村からの日記」を新宿コニカミノルタプラザにて開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
72
この本に載っている平和なロシア。笑顔に溢れている家族。それをどうして壊してしまうんだろう。戦争で得るものなんてあるんだろうか。2022/03/11
ケディーボーイ
30
日本からも近いウラジオストックに住んでいる11才のセミョーン。今は16才くらいだろうか。 クラスの女の子たちに人気があるそう、イケメンだからか!「空道」という格闘技を習っていたってなんてマニアックな。どうしてもプーチンのイメージでロシアは格闘技が好きなのかなと思ってしまう。 ソ連時代に住居だけでなく「ダーチャ」という簡素な別荘が支給され、今ではそれは個人の持ち物になったそう。ここで過ごす時間をロシアの人々は大切にするそう。2022/03/05
のぶのぶ
30
ロシアといっても、ウラジオストク。シベリア鉄道の東の端。西の端、モスクワまで、鉄道で7日かあ。集団住宅に住んでいるが、ダーチャと呼ばれる別荘を持っているようだ。ソ連時代の名残。冬は冬で、氷に穴をあけ、釣りをしたりスケートをしたり。夏休みは、6月に始り、9月の始業式まで。サバイバル訓練キャンプに長く参加したり、別荘で家族で過ごしたり。メリハリがきいた豊かな生活をしている印象がある。ロシアはロシアだが、沿岸部で、北朝鮮のすぐ近く、寒さもまだいいのだろう。なんか素敵な生活をしている印象を受ける。2019/01/27
ゆーかり
16
たまたま昨日ロシア人と会ったので手にとってみた。ウラジオストックに住む11歳の少年セミョーンの夏の暮らし。ソヴィエト時代の名残りで殆どが巨大な集合住宅。ダーチャという簡易な造りの別荘(こちらもかつては国から分け与えられていたが今は個人所有)で夏休みを過ごす。勝利の日(第二次世界大戦でドイツに勝利した記念日)や、キャンプの迷彩服や顔のカモフラージュが軍隊ぽい。極寒でも家の中は暖かく裸でいたり、キャンプや学校、サッカーとセミョーンの毎日は楽しそう。2016/04/30
ツキノ
10
世界のともだち35 ウラジオストクのセミョーン。ソ連時代にはどの家庭も「ダーチャ」と呼ばれる簡素なつくりの別荘を持つのがあたりまえだったとか。ダーチャで過ごす新年、夏。とても楽しそう。2016/10/09