戸越銀座でつかまえて

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022510464
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

【文学/随筆】自由に生きることを追い求めてきたけれど、自由すぎることに少し疲れた……。40代、未婚、子なしの著者が、「一人暮らし」を止め、実家の戸越銀座に出戻ることを決めてからの5年間を綴った葛藤の記録。自らの来し方を振り返る正直な筆致は、女性の圧倒的な共感を呼ぶこと必至。

内容説明

これまでの人生の「選択」は、正しかったのだろうか?ありたい自分と、現実の自分が、どんどん乖離してゆく。40代、非婚。一人暮らしをやめて、実家に帰った―。それからの6年半、おだやかに葛藤し続けた日々の記録。

目次

第1章 とまどいだらけの地元暮らし(二つの町;妻妾同居 ほか)
第2章 私が子どもだった頃(仔猫と旅人;おままごと ほか)
第3章 あまのじゃくの道(負け猫と負け犬;時間よ止まれ ほか)
第4章 そこにはいつも、猫がいた(皆既日食;時差 ほか)
第5章 戸越銀座が教えてくれたこと(二〇一一年三月一一日;防災訓練 ほか)

著者等紹介

星野博美[ホシノヒロミ]
1966年、東京生まれ。作家、写真家。『転がる香港に苔は生えない』で2001年、第32回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2011年、『コンニャク屋漂流記』で第2回いける本大賞受賞、2012年、第63回読売文学賞随筆・紀行賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

野のこ

45
家を出て再び故郷の戸越銀座に戻った著者。戸惑い苦しみも隠さず書いたエッセイで親近感でした。子どもの頃 ウィンナーコーヒーはコーヒーの上にたこさんウィンナーがのっかってると思ってたり、白塗りのマクドナルドは悪魔の手先みたいだ。とかくすりとするところも。反面、猫のゆきちゃんのエピソードは辛かったです。まえがきでのお赤飯をたいて待っていたお母さまにじーん。人生の小さな選択の数々がいまへの道へとつながる。私も家を出て故郷に戻りました。後悔はしてないけど東京の暮らしを続けてたら今は何をしているだろう。2017/10/18

おいしゃん

34
タイトルと牧歌的な表紙イラストから、ほのぼの小説かと予約したものの、色んな意味で過激なエッセイでびっくり。 はじめは単に生きづらさを抱える妙齢独身女性のエッセイかと思いきや、世間に対し時おり激しく爆発する場面あり、飼い猫へは心配で24時間離れられないという強烈な母性を見せたりと、最後まで著者のキャラクターは謎だった。2021/08/17

おれんじぺこ♪(15年生)

31
一人暮しをしていた土地から、実家の戸越銀座に戻ってきてからのessay。終始理屈っぽい感じが好みじゃなかった。表紙はとても可愛いのに。戸越銀座付近に10年以上前、1年ほど住んでいたので、懐かしいなぁと手に取ったので残念。長男が異様に好きだったフルーツヨーグルトサラダを売ってるお総菜屋さん、まだあるかなぁ(笑)2014/03/06

みっこ

22
一人暮らしに敗北し、実家に戻ってきたという星野さん。自由を求めて生きてきたはずなのに、垣間見えるのは結婚や出産を経験しなかったことへの後悔。海外での放浪を好み、世間体みたいなものを気にしない人だと思っていたので、なんだか切ないです。猫をとても愛していて、愛猫を看取る内容の部分は読んでいて苦しい。私もいつか猫と暮らすことを望んでいるので、動物を飼うことへの責任を痛感させられました。結構反抗的な文章も多いけど、やっぱり面白い!ライターとしてすごく才能がある方だと思う。今後の作品も楽しみにしています。2014/09/07

ひ  ほ

21
初読み作家さん。『戸越銀座』という名前に魅かれて図書館で借りました。戸越銀座は学生時代を過ごした街。第二京浜のほうの端っこまでは行ったことはないけど、武蔵小山方面は行ったことがあって、懐かしく読了。エッセイ本だったけど楽しく読めました。300冊目の記念本。2013/11/30

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