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  • サイズ B6判/ページ数 189p
  • 商品コード 9784022503145
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本の政治家はどうしてあんなに四字熟語が好きなのだろう。新年の歌会始で天皇はなぜ恋歌を詠まないのか? ちょっとしたギモンの扉を開けば、一読感嘆、日本のフシギが次から次へと見えてくる。新古今と赤塚不二夫のあいだを自在に往来しながら、勘三郎を称賛し、石原都知事に逆らい、『坊っちゃん』を読み直す。ゴシップの楽しさと批評の醍醐味を兼ね備えた、エッセイの至芸36編。朝日新聞連載の単行本化。

内容説明

エッセイの至芸36篇。

目次

歌会始に恋歌を
元号そして改元
東京大空襲のこと
内の美と外の美
日本人と野球
街に樹と水を
新聞と読者
「吉田秀和全集」完結
釋迢空といふ名前
日本文学の原点
演劇的人間
「新古今」800年
『野火』を読み返す
反小説
赤塚不二夫論
石原都知事に逆らって
水戸室内管弦楽団
天に二日あり
中島敦を読み返す
モノノアハレ
琳派、RIMPA
日本美とバーコード
守るも攻むるも
共和国と帝国
画集の快楽
妄想ふたつ
新しい歌舞伎座のために
谷川俊太郎の詠物詩
相撲と和歌
浮舟のこと
政治と言葉
講談社そして大久保房男
『坊つちゃん』100年
歴史の勉強
植木に水をあげる?
岩波文庫創刊80周年

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

86
連載媒体が朝日新聞のせいか、真面目な傾向。相変わらず大野晋にぞっこん。電線電柱、非常口マーク、本のバーコードが嫌い。10年前に出た本だが、既に安倍晋三の言葉の空虚さを指摘。中島敦について「日本の作家で欧米人をこれほどいきいきと描いた人がいるかしら」とあるが、皆川博子さんや佐藤亜紀さんがいます。多分丸谷さんは読んでいない?現在岩波文庫からプルーストが出ているのは、このコラムでの丸谷さんの註文のおかげ?2017/07/07

Akito Yoshiue

6
朝刊のコラムなので長さが短く感じるが、内容は濃い。2016/06/19

でんすけ

5
短い言葉にも深い見識が感じられる。言葉を舌の上でころころと味わって弄ぶ感じが好き。今までいろいろ丸谷エッセイを読んでいるけど、ほんとうはぼく、古典文学と歴史の話があまり理解できていないのだ。2016/11/21

織沢

3
文庫版を読了したが、著者名表記に難があったので単行本版も登録しておく。2020/09/06

パチーノ

3
ハードカバーで読了。2012/12/28

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