岩波現代文庫<br> トランスナショナル・ジャパン―ポピュラー文化がアジアをひらく

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岩波現代文庫
トランスナショナル・ジャパン―ポピュラー文化がアジアをひらく

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003548
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0136

内容説明

九〇年代以降、日本とアジア諸国の間ではポップ・カルチャーが相互浸透し日常化している。音楽、ドラマ、映画、マンガ…グローバル化が進展するなか歴史的・政治的な摩擦に覆われたアジアという空間で、文化を通してどのような「出会い」が生じたのか。日本のトランスナショナルなつながりへの希求と内向きのナショナリズムとの危うい関係をあぶり出した先駆的研究が、最新の論考を加えて蘇る。

目次

序章 九〇年代―グローバライゼーションのなかのアジア回帰
第1章 「ジャパナイゼーション」再考―グローバライゼーションとローカライゼーションの相克
第2章 「アジアを席巻する日本ポピュラー文化」の語られ方
第3章 グローカライゼーション―日本メディア産業の東・東南アジア市場戦略
第4章 文化的近似性・近時性の節合―台湾「日本偶像劇」の受容から
第5章 日本におけるポピュラーアジア消費
終章 アジアンドリームワールド
付章 メディア文化がアジアをひらく―方法としてのトランスアジア

著者等紹介

岩渕功一[イワブチコウイチ]
専攻はメディア文化研究、文化グローバリゼーション研究。早稲田大学法学部卒業後、日本テレビ勤務を経て、ウェスタン・シドニー大学(オーストラリア)で博士号を取得。その後、国際基督教大学助教授、早稲田大学国際教養学術院教授などを歴任。現在はオーストラリアのモナシュ大学教授、アジア研究所所長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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踊る猫

25
手つきは実にシャープ。現代の古典とも言えるサイード『オリエンタリズム』を下敷きに、アジアにおいて「ジャパン」がどのように受容されたかが語られる。これって一歩間違えば「日本スゴイ」に陥りやすいし、その反動として「自虐」にもなりやすいのだけれどどちらにも陥らない、丁寧な分析が光る。ただ、その分大人しくて刺激が足りないとも思われる。議論の叩き台としては丁度良いが、これ以上の分析はカルチュラル・スタディーズの領域の書き手に委ねるのが正解なのかもしれない。とまあ、ケチをつけてしまったが「良心」の伺える良い本だと思う2019/10/16

富士さん

6
ある文化が他の文化に浸透する場合、文化侵略を意図しソフトパワーを狙うのか、文化市場を押さえお金を稼ぐのか、文化を発信したい人と支持する人が熱心に活動するのか、のような、違う次元で並行して行われるものではないかと思うのです。でも、本書をはじめ多くのこういう議論は、異次元を都合よく行ったり来たりして自説を論じているように見え、何だか地に足のつかない知的遊戯につき合わされている不毛さを感じます。テレビマン上がりの著者ならそこのところをぶち壊して、新しい枠組みを提示してくれてもよかったのにと思うのですが。2020/03/30

koochann

0
 日本がかつて米国文化に憧れ、音楽・番組が輸入されたように、今はアジア諸国で広く日本のテレビ番組、音楽が視聴されている。マンガ・アニメも。かつて日本が侵略した時代の痕跡はなく、若い人たちに受け入れられている。クール・ジャパンという言葉が欧米でも使われているが、アジアにおいてはその比ではない。日本はかつてエコノミック・アニマルと軽蔑されてきたが、今では文化を輸出する国になってきたことは喜ばしいこと。経済格差が近づき。空間的だけではなく、時間軸としても接近してきた意味もあるということ。2017/01/06

cypha_yaji

0
私自身東南アジアにちょくちょく行くこともあって納得できる部分が多かった。はじめて東南アジア(マレーシア)に行った大学生の頃、現地の人たちは、日本のことをひたすら賛美してくれた。それに私は気を良くして日本製品、文化の素晴らしさを噛み締め、なぜか私の一部が褒められたような錯覚にとらわれたことを記憶している(私が漫画を書いているわけでも、車を作っているわけでもないのに)。植民地支配のことを咎められると当時は考えていたので、これには意表を突かれた。2020/09/08

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