出版社内容情報
「原因物質が究明されないかぎり因果関係があるとは言えない」.水俣病など公害事件や薬害事件において無数の被害者を,学者はデータに基づかない非科学的な論理で切り捨ててきた.多額の研究費の支給を受けた学者の発言や行動とそれを生んだ学界構造と官僚機構を,多数の資料や記録をもとに検証した単行本に,その後の情報も加えた改訂版.
内容説明
「原因物質が究明されないかぎり因果関係があるとは言えない」。水俣病など公害事件や薬害事件において無数の被害者を、学者はデータに基づかない非科学的な論理で切り捨ててきた。多額の研究費の支給を受けた学者の発言や行動とそれを生んだ学界構造と官僚機構を、多数の資料や記録をもとに検証した単行本に、その後の情報も加えた改訂版。
目次
1 疫学とはどういう学問か
2 疫学から考える水俣病―なぜ悲劇は拡大したのか(食中毒事件処理をせず;認定問題と昭和五二年判断条件;昭和六〇年医学専門家会議;平成三年中公審答申と和解;国の代弁をする学者による学説を検証する;繰り返される悲劇)
3 必要な制度の見直し(政策と学者;学者製造機構としての医局;学者と官僚;ささやかな対策)
著者等紹介
津田敏秀[ツダトシヒデ]
1958年生まれ。岡山大学医学部医学研究科修了。医師・医学博士。現在、岡山大学大学院環境生命科学研究科教授。疫学、環境医学、因果推論、臨床疫学、食品保健、産業保健を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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佐島楓
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