内容説明
世界金融危機が否応もなく私たちの生活を直撃している。金融メルトダウンによって、マネーと市場は制御不能の域に達しつつある。なぜこのような現実が生み出されたのか。前著『カジノ資本主義』に続いて、金融市場が「マッド」(予想しがたく不合理で常軌を逸した振る舞い)と化してしまった原因を診断した本書は、時限爆弾が点火に向けて時を刻んでいる今、現状打開のために何をなすべきかを提言する。
目次
第1章 狂気にいたったカジノのイメージ
第2章 技術革新
第3章 政治的支柱―日米枢軸
第4章 政治的支柱―分裂する欧州
第5章 ウォール街およびその他のカジノ
第6章 債務国
第7章 金融と犯罪
第8章 マッド・マネーの管理―各国の制度
第9章 国際的守護神
第10章 だから、どうなのか?
著者等紹介
ストレンジ,スーザン[ストレンジ,スーザン][Strange,Susan]
1923‐98年。LSE(ロンドン大学経済学部)卒業。「エコノミスト」誌、「オブザーバー」紙記者、LSE教授、欧州大学院大学教授等を経て、ウォーリック大学教授。専攻=国際政治経済学
櫻井公人[サクライキミヒト]
立教大学経済学部経済政策学科教授
櫻井純理[サクライジュンリ]
大阪地方自治研究センター研究員
高嶋正晴[タカシママサハル]
立命館大学産業社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神楽馨
0
資本主義の問題点を明らかにした書籍です。2010/02/09
神楽馨
0
日米枢軸に関する彼女の日米どちらの側にもt立っていない見解、日米両国政府、国民にまじめに読んでほしいです。規制は誰のためにある?この視点の大切さ再認識しました。2009/03/18
神楽馨
0
前編同様、視点の鋭さに感銘を受けました。左右両方の経済学者、投資家に是非読んでもらいたいです。どうすれば、マッドマネーの制御ができるのかそのヒントが提案されています。2009/03/14
柿の種
0
昔読んだ本を登録しています。2024/04/23