岩波現代文庫
近代日本人の宗教意識

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006001711
  • NDC分類 161
  • Cコード C0114

内容説明

日本人にとって宗教とは何か。その無神論的心情と背中合わせになっているものは何か。本書は著者年来の問題意識による成果を集成し、風土に規定された自然感覚の深奥に横たわっている原初的な宗教意識とその特質を浮き彫りにする。漱石、子規、賢治、寅彦等の広義の宗教的態度を例証しながら、日本人の心の深層に新たな光を当てる労作。

目次

はじめに
日本人の宗教性―子規と兆民と漱石
宗教と科学のあいだ―寅彦と賢治と水子供養
赤ん坊の泣き声―西田天香の場合
やせほそった「仏陀」―木村泰賢と宇井伯寿と和辻哲郎
倫理から芸術へ―和辻哲郎の場合
花田清輝と『愚管抄』―公家的伝統の非暴力思想
臨死体験の意味
「宗教的対話」と「宗教的共存」―一神教的方法と多神教的方法

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年生まれ。東北大学大学院博士課程修了。国立歴史民俗博物館教授などを経て国際日本文化研究センター教授。後に同センター所長。現在同センター名誉教授。専攻=宗教学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ra7

1
序とあとがき以外の部分はついていくのがなかなか大変だったが、興味深かった。結局のところ、日本人って無神論者でも無宗教でもなくて、"宗教"として意識することがないんだろうな。それこそ「感ずる宗教」なんだろう。2014/07/22

0
粗雑2014/07/07

jin

0
明治開国以後の近代日本人には、現代人にも通じる共通した課題がありつづけていたのだなと実感した。2014/03/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/115983
  • ご注意事項