岩波ジュニア新書<br> 代理母問題を考える

岩波ジュニア新書
代理母問題を考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005007226
  • NDC分類 K495
  • Cコード C0236

出版社内容情報

生殖補助医療のめざましい進歩は,子どもをもつ可能性を広げる一方で,リプロダクティブ・ライツや「子を持つ権利」など新しい権利の主張をうみ出した.諸外国と日本の現状をふまえ,憲法学や人権論の立場から「代理母」問題の議論にかかわってきた著者とともに現時点での到

内容説明

生殖補助医療のめざましい進歩は、子どもをもつ可能性を広げ、リプロダクティブ・ライツなど新しい権利の主張をうみ出した。憲法学や人権論の立場から「代理母」問題にかかわってきた著者が諸外国と日本の現状をふまえ、学術会議報告書の内容を紹介しつつ、現時点での到達点と課題について論じた一冊。

目次

第1章 代理母をめぐる問題
第2章 諸国の代理出産事情
第3章 生殖に関する権利を考える―人権論の視点から
第4章 生殖補助医療のあり方をめぐって
第5章 法律上の問題点
第6章 代理出産をどう考えるのか

著者等紹介

辻村みよ子[ツジムラミヨコ]
1949年、東京生まれ。東北大学大学院法学研究科教授。東北大学ディスティングイッシュト・プロフェッサー、日本学術会議第19‐22期会員。専門は、憲法学、比較憲法、ジェンダー法学。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takizawa

8
代理母問題に関する良質な入門書。代理母問題は医学,生命倫理学,法学,政治学に跨る学際的なテーマなので,高校生が学問の深さを感じるにはベスト。内容的には日本学術会議「生殖補助医療の在り方検討委員会」が提出した報告書(2008年)がベース。議論が錯綜していてよく分からなかったかもしれないが,「単に自分の遺伝子をもった子が欲しいだけの男性や,出産の苦痛から逃れて安楽に子をもちたいと願う未婚女性などが,代理出産という手段を利用する『権利』などがありえない」(p.197)ことは理解できるでしょ,という締めがいい。2012/11/06

がんぞ

5
法律家だけあって女性の出産をコントロールする(中絶の)権利(それに男性も加わるか)VS胎児の人権を各国様々とレポートし「現在、人類の2/3が(部分的にでも)中絶を許される地域に住んでいる」とする。サウジアラビアでは胎児を流産させるのは殺人罪(死刑)だが、イスラム圏でも甘い国もあるのか?ライフサイクルとして「産む権利」が保証されなければ社会は存続できない、東京に出生率日本最低でも流入があるように、国際移民が人口維持するようになるだろうか。文化ギャップ以上に出産法制の隔絶、韓国のように移民志向の貧国の人権侵害2014/12/20

美登利

2
ジーン・ワルツや、マドンナ・ヴェルデを読んで代理母とは、と色々思っていましたが、かなり難しい本で、つい飛ばし読みしてしまいました。子供がどうしても欲しい人には、代理母にお願いしたい気持ちがあるのは、わかるのですが、日本で認められるまでには、かなりの時間がかかるのでしょうね。2012/11/13

そーすけ

0
99*教科書的で、読み物として面白くなかった。飛ばし読み。2017/03/22

ささみ

0
他国との比較、現在の日本の現状等わかりやすかった2017/02/11

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