出版社内容情報
フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ――二十世紀初頭、言葉についての問いと答えが重なりあい、つながりあっていった。天才たちの挑戦は言語哲学の源流を形作っていく。その問いを引き受け、著者も根本に向かって一歩一歩考え続ける。読めばきっとあなたも一緒に考えたくなる。とびきり楽しい言葉の哲学。
内容説明
フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ。十九世紀末から二〇世紀初頭にかけて、言葉についての問いと答えは重なり合いつながり合っていった。天才たちの挑戦は後に花開く言語哲学の源流を形作る。言葉とは何なのだろうか。本書では三人の哲学者の考え方を丁寧に辿り、ふだん何気なく使っている言葉の根本に迫る。
目次
第1章 一般観念説という袋小路(どうして言葉は新たな意味を無限に作り出せるのか;「猫」の意味は何か;個別の猫と猫一般;心の中に猫の一般概念を形成する)
第2章 文の意味の優位性(私たちはただ対象に出会うのではなく、事実に出会う;語は文との関係においてのみ意味をもつ;文と事実の関係;述語を関数として捉える;固有名の意味と文脈原理;新たな意味の産出可能性の問題に答える;合成原理)
第3章 「意味」の二つの側面(文の「意味」;指示対象と意義;固有名の意義)
第4章 指示だけで突き進む(日本の初代大統領は存在する?;記述理論;本当の固有名;文の意味と命題)
第5章 『論理哲学論考』の言語論(『論理哲学論考』の構図;言語が可能性を拓く;論理空間と文の意味;フレーゲ、ラッセルとの対比;フレーゲからの挑戦に答える;『論理哲学論考』から『哲学探究』へ)
著者等紹介
野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954(昭和29)年、東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、立正大学文学部教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
まこみや
あやの
うえぽん
魚京童!