岩波新書<br> 言語哲学がはじまる

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岩波新書
言語哲学がはじまる

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319917
  • NDC分類 801.01
  • Cコード C0210

出版社内容情報

フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ――二十世紀初頭、言葉についての問いと答えが重なりあい、つながりあっていった。天才たちの挑戦は言語哲学の源流を形作っていく。その問いを引き受け、著者も根本に向かって一歩一歩考え続ける。読めばきっとあなたも一緒に考えたくなる。とびきり楽しい言葉の哲学。

内容説明

フレーゲからラッセル、そしてウィトゲンシュタインへ。十九世紀末から二〇世紀初頭にかけて、言葉についての問いと答えは重なり合いつながり合っていった。天才たちの挑戦は後に花開く言語哲学の源流を形作る。言葉とは何なのだろうか。本書では三人の哲学者の考え方を丁寧に辿り、ふだん何気なく使っている言葉の根本に迫る。

目次

第1章 一般観念説という袋小路(どうして言葉は新たな意味を無限に作り出せるのか;「猫」の意味は何か;個別の猫と猫一般;心の中に猫の一般概念を形成する)
第2章 文の意味の優位性(私たちはただ対象に出会うのではなく、事実に出会う;語は文との関係においてのみ意味をもつ;文と事実の関係;述語を関数として捉える;固有名の意味と文脈原理;新たな意味の産出可能性の問題に答える;合成原理)
第3章 「意味」の二つの側面(文の「意味」;指示対象と意義;固有名の意義)
第4章 指示だけで突き進む(日本の初代大統領は存在する?;記述理論;本当の固有名;文の意味と命題)
第5章 『論理哲学論考』の言語論(『論理哲学論考』の構図;言語が可能性を拓く;論理空間と文の意味;フレーゲ、ラッセルとの対比;フレーゲからの挑戦に答える;『論理哲学論考』から『哲学探究』へ)

著者等紹介

野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954(昭和29)年、東京都に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、立正大学文学部教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

69
言語哲学という言葉は初見。読み進めるうちに、言語を考えることは哲学そのものだと思った。一つの言葉、一つの文を考えてみると、どちらもどちら。言葉を知らないと文にならないとも思うし、一方で、文を知らないと・・・とも。言葉と文の関係を関数として考えるというのは、なるほどと思った。自分自身は、一つの言葉を大事にしたいと思うようになってから、時間をかけて(あるいは、時間をおいて)見直すようにしているつもり。興味が尽きない分野だ。2024/01/08

まこみや

62
きっかけは現代文の教材で扱った「猫は後悔するか」だった。演繹、条件法を説明する格好の論理的文章として活用した。生徒は最初戸惑いもあったが、次第に内容的にも論理トレーニングとしても興味を抱いてくれたように思う。それに気をよくして長年積読のままだった『『論理哲学論考』を読む』を手に取った。しかし木ばかり見て森が見えずというか、細部にとらわれて大筋が見えず道に迷った感があった。この『言語哲学がはじまる』のおかげでぼんやりしていたその道筋がずいぶんはっきりしてきて、私のような初心者にも歩きやすくなった。2024/02/25

あやの

47
言語哲学の研究者である彼(私の友人)が、ずーっとしゃべっていたのが正にこの本の内容だった。「ミケは猫だ」という文から「言語とは?」「意味とは?」ということを分析していく。言語学をかじり、研究者から色々聞いていた身であっても、全てを理解するのは私には無理だった笑!フレーゲ→ラッセル→ウィトゲンシュタインの主張の流れを追うのが本書だが、どうしても途中で専門用語の繰り返しで挫折する。だけど、きちんと理解できたらすごく面白いだろうと思う。せっかく出会ったので、もう少しチャレンジし続けたい学問ではある。2024/02/02

うえぽん

44
フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインが切り拓いた言語哲学を面白がった筆者が、一般読者にその面白さを紹介するため書かれた本。3名の哲学者の難解な論理展開を素人が楽しめるように工夫されている。文は語という要素から構成されるが、一見正しそうな「語の意味を基本に文を組み立てる考え」は排除され、「言語全体との関係においてのみ語の意味は決まる」とする全体論的言語観に導かれ、最後は言語全体が変化するとした動的言語観にも言及。英語にはコロケーション辞書があって単語間関係の適否に意識的であるが、日本語でも同様であろう。2024/04/22

魚京童!

31
土屋先生が言っていたことから何も進まなかった。言語に縛られて、この世界のあり方を説明することしかできない。世界は3次元で、4次元を考えることはできるけど、無意味だ。このテーブルはその本をペン立てているのだろうか。生きることは変わること。今を生きることは今を記述すること。私は今を生きている。言語がこの世界で生きる私によって為されていることを考えると、どこかには世界が違う人がいて、解決できるかもしれないが、それは解決ではない。私の世界で、私が生きている。すべてがたゆたうこの世界で。2024/04/08

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