出版社内容情報
渡辺 靖[ワタナベ ヤスシ]
著・文・その他
内容説明
ポピュリズムやナショナリズムの台頭、社会的分断の深化、Qアノンはじめ陰謀論の隆盛、専制主義国家による挑戦などを前に、理念の共和国・米国のアイデンティティが揺らいでいる。今日の米国内の分断状況を観察し続けてきた著者が、その実態を精緻に腑分けし、米国の民主主義、そしてリベラル国際秩序の行方を展望する。
目次
第1章 自画像をめぐる攻防(米国という実験;米国流「リベラル」の誕生 ほか)
第2章 ラディカル・アメリカ(コロナ禍の政治学;先鋭化する陰謀論 ほか)
第3章 米国モデル再考(米国例外主義;古典的帝国としての米国 ほか)
第4章 分裂する世界認識(パラレルワールド;権威主義が見る世界 ほか)
第5章 分断社会の行く末(強まる遠心力;楽観的シナリオ ほか)
著者等紹介
渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年生まれ。慶應義塾大学SFC教授。97年ハーバード大学Ph.D.(社会人類学)。ハーバード大学国際問題研究所などを経て、2005年より現職。ケンブリッジ大学フェロー、パリ政治学院客員教授などを歴任。専門は現代米国論、パブリック・ディプロマシー論。日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞受賞。著書(単著)‐『アフター・アメリカ』(慶應義塾大学出版会。サントリー学芸賞、アメリカ学会清水博賞、義塾賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 半島 文春文庫