岩波新書<br> 日米地位協定の現場を行く―「基地のある街」の現実

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岩波新書
日米地位協定の現場を行く―「基地のある街」の現実

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  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319283
  • NDC分類 329.24
  • Cコード C0231

出版社内容情報

なぜ日本では米兵の犯罪を取り締まることができないのか。なぜ騒音被害や環境汚染を止められないのか。なぜ基地のそばで暮らしているというだけで数多くの悩みを抱えねばならないのか。――積み重なる「なぜ」の原因は日米地位協定にある。「国の専管事項」である安全保障が私たちの日常を脅かす。その実態と原因に迫る。

内容説明

なぜ日本では米軍による犯罪・事件を裁くことが難しいのか。なぜ騒音被害や環境汚染を止められないのか。なぜ基地のそばで暮らしているというだけで数多くの悩みを抱えねばならないのか―積み重なる「なぜ」の原因は日米地位協定にある。「国の専管事項」である安全保障が私たちの日常を脅かす。その実態と原因に迫る。

目次

第1章 日米地位協定とは何か
第2章 三沢基地―青森県
第3章 首都圏の米軍基地
第4章 岩国飛行場―山口県
第5章 自衛隊築城基地―福岡県
第6章 自衛隊新田原基地―宮崎県
第7章 馬毛島―鹿児島県
第8章 嘉手納基地―沖縄県

著者等紹介

山本章子[ヤマモトアキコ]
1979年生まれ。琉球大学人文社会学部国際法政学科准教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専攻は国際政治史。著書に『米国と日米安保条約改定』(吉田書店、猪木正道賞奨励賞受賞)、『日米地位協定』(中公新書、沖縄研究奨励賞・石橋湛山賞受賞)など

宮城裕也[ミヤギヒロヤ]
1987年生まれ。沖縄県宜野湾市出身。毎日新聞記者。沖縄国際大学卒業後、2011年に毎日新聞に入社。青森支局を経て西部報道部(北九州)に所属。米軍・自衛隊基地や安全保障の問題を取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

67
中公新書の『日米地位協定』の著者と宜野湾出身の若手ジャーナリストの共著。初めにコンパクトに日米地位協定を解説してあるのが良い。取り上げた現場は三沢、厚木、岩国、嘉手納の米軍飛行場の他、自衛隊の築城、新田原、そして馬毛島。こうした共同利用される場所に目を向け、その基地と地域の関係を探っていく姿勢は、単に「反対」を唱えるのとは一線を画している。辺野古もそうなのだが、多様な現場の声を踏まえていかないと、基地の問題は見えてこない。その点北谷の砂辺出身の若者を「ネイティブ爆音世代」として取り上げているのは面白い。2022/07/21

風に吹かれて

16
 山本氏は琉球大学准教授、宮城氏は沖縄出身で、毎日新聞記者。2022年刊。  山本氏の『日米地位協定』(中公新書)を要約したかのような第1章で日米地位協定の概略を学び、以下、宮城氏をメインに日本各地の「基地のある街」のルポが続く。  「米軍基地問題」は「沖縄問題」であるかのように認識させられているが、そうではないことを多くの国民に知らせることが日本のマスコミの責任のひとつではないかと思った。 →2023/06/07

kan

15
沖縄だけでなく、三沢や岩国など各地の基地の街の現状と、住民の苦悩や葛藤や不安が冷静にまとめられていて読みやすかった。以前「本当は憲法より大切な日米地位協定」や「日米地位協定と基地公害」を読んだ時に日本は主権国家とはいえないと衝撃を受け、基地から派生する問題に関心をもっていたが、こちらは岩波新書らしく抑えた筆致で諸問題が解説され勉強になった。嘉手納基地の近隣の「基地外基地」の成り立ちと変遷や、より人口の少ない場所へ問題を送る馬毛島のことなど、行政対応や安全保障上の地政学的駆け引きもあり問題は複雑だと思った。2022/06/12

二人娘の父

11
中公新書『日米地位協定』の著者が若手新聞記者とともに探る日米地位協定の現実。前著は国際法上の課題などを探求する面が大きかったが、本書はまさに現場からの報告がメイン。「地位協定は条約であり、沖縄だけでなく日本全国の米軍基地がある自治体が当事者」という、当たり前だが意外と認識されていない事実が浮き彫りになる。三沢や築城、新田原など、今まで全国的には注目されていなかった地域の実情も貴重。先日も玉城デニー知事の話を聞く機会があったが、日本の政治がこの問題に向き合う政治であってほしいと心から願う。2022/07/16

ブック

10
日米地位協定の現実を知るにつけ、日本は戦争に負け、未だに占領政策がつづいていることを実感する。日本は見せかけの独立に国民が無関心なのをいいことに、戦後80年近くが経過しても本当の主権を取り戻していない。先の参院選の東京選挙区から立候補したなかむら之菊さんは、沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党という名前の党からの出馬だった。いったいどうすれば日本人は基地問題を本気で考えるのか。首都東京の海に米軍基地を引き取り、日々の爆音や墜落事故の恐怖を我が事にする以外ないかも知れない。いや、それでも気づかない可能性もある。2022/07/18

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