岩波新書<br> 地域衰退

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岩波新書
地域衰退

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004318644
  • NDC分類 601.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

なぜいつまで経っても地方に「景気回復の温かい風」は届かないのか。長野県須坂市、同県王滝村、群馬県南牧村などの事例を通して、製造業、リゾート、建設業等、基盤産業の衰退後に地域が辿ってきた「衰退のプロセス」を詳細に検証。国の「規模の経済」に基づいた政策誘導が逆に危機を深刻化させている実態を明らかにする。

内容説明

なぜいつまで経っても地方に「景気回復の温かい風」は届かないのか。長野県須坂市、同県王滝村、群馬県南牧村などの事例を通して、製造業、リゾート、建設業等、基盤産業の衰退後に地域が辿ってきた「衰退のプロセス」を詳細に検証。国の「規模の経済」に基づいた政策誘導が逆に危機を深刻化させている実態を明らかにする。

目次

第1章 地域はどのくらい衰退したか(進む少子高齢化;衰退を示す社会経済指標)
第2章 衰退のメカニズム(製造業の衰退と「企業城下町」の終焉;リゾート開発と自治体財政の危機;単独事業への政策誘導と建設業の衰退)
第3章 衰退の「臨界点」(基盤産業を失った地域;サービス経済化と地域衰退;社会保障給付が支える地域;「臨界点」はどこにあるのか)
第4章 「規模の経済」的政策対応の問題点(農業の大規模化は農村の持続を困難にする;林業の規模拡大でも森林の荒廃は止まらない;市町村合併は歳出の効率化をもたらさない;大規模化は人口減少に対応できるのか)
第5章 地域衰退をどう食い止めるか(人々が生きていくために必要な社会サービスを確保する;国による政策誘導をやめる;地域に産業を興す;分権・分散型国家をつくる)

著者等紹介

宮〓雅人[ミヤザキマサト]
1978年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。博士(経済学)。現在、埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。専門は、財政学・地方財政論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

60
財政の専門家の書だが、地理学的なアプローチが見られ、地域を重層的に捉えながらその衰退の原因と、対策を考えている。基調に少子高齢化があり、その進行が様々な影響を与えるという見方は『地方消滅』に通じるが、本書は衰退要因としての基盤産業の衰退に注目している。つまり基盤産業(自伐林業とか地域医療とか小規模水力発電とかかなり多様)を重視する。しかも外部からの需要に依存するのではなく、積極的にアウトプットする産業を、国の計画でなく、地域(住民+自治体か?)が構築することに活路を見いだそうとするのだ。2021/02/12

けんとまん1007

56
地方創生とか、規模の追求は、基本的に信用していない。それを裏付けてくれる、真摯な一冊。都合のいいような数字だけを持ってきて、しかも、そのフォローもしない風潮。規模の追求は単一につながり、それは、柔軟性に乏しい。柔軟性が乏しいということは、持続性が薄いということ。規模ではなく、範囲の経済という概念が、ある意味、わかりやすかった。規模の小さい、ゆるい繋がりをたくさん持つ。ウィークタイズがキーワードだと思う。2021/04/01

壱萬弐仟縁

40
第1章の各表をみると、長野県関連では、天龍村や大鹿村が衰退しているデータとなっている。小売業商店では朝日村がマイナス77.5%(9頁)。だが、近くにザ・ビッグやファミマもあるようだ。深刻なのは、自治体に医師が居ない平谷村と売木村(17頁)。近隣に頼る以外ないのか。伊那市のようなワンボックスカーでMaaSが肝心に思える(「移動」の概念が変わる? 新たな移動サービス「MaaS(マース)」 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp) 。 2021/04/15

おせきはん

30
基盤産業の衰退とともに活力を失っていった地域の実態を明らかにしています。サービス経済化が、都市では事業所サービス、地域においては高齢者医療・介護サービスによるものである、まちづくりの成功事例が必ずしも雇用創出につながっていないとの指摘は、地域の人材や資源を活かした新たな基盤産業創出に向けて重要な視点だと思いました。2021/03/06

たばかる

26
筆者は経済学者で、地方衰退の原因を地域の基盤産業の衰退・消失に見る。例えばバブル前の製産業や観光業など、自治体が財政収入の多くを依存している産業が衰退し財政収入だけでなく雇用までも減少する現状を示す。最終章では対策について語られ、国による一律な政策や成功した事例の模倣は、地域の固有性に適合していないことが多い。困難な道ではあるが、そうした自治体に対しては、最も地域に詳しい住民たちが試行錯誤するしかないのだろう。2021/05/10

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