岩波新書
大岡信『折々のうた』選―俳句〈1〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004318118
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0292

出版社内容情報

大岡信のライフワークを「俳句」「短歌」「詩と歌謡」に再編集(全五巻).本巻は古典主義俳句を収録する.

内容説明

日々のささやかな驚きや心動かすものが、人を生かす力にもなる。「私はそれを古今の詩の中に求めてみたい。」その希望を胸に編まれた、詩人大岡信のライフワーク『折々のうた』。万葉集をもしのぐアンソロジーを「俳句」「短歌」「詩と歌謡」に再編集して贈る全五巻。本巻は、芭蕉をはじめとする古典主義俳句を収録する。

目次

芭蕉以前(荒木田守武;松永貞徳 ほか)
芭蕉の時代(松尾芭蕉;谷木因 ほか)
蕪村の時代(横井也有;加賀千代女 ほか)
歌仙(きぬぎぬや(芭蕉、越人)
市中は(凡兆、芭蕉) ほか)
川柳(武玉川;誹風柳多留)

著者等紹介

大岡信[オオオカマコト]
1931‐2017。詩人

長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年生まれ。俳人。朝日俳壇選者。「きごさい(季語と歳時記の会)」代表、俳句結社「古志」前主宰。句集『虚空』で読売文学賞、『俳句の宇宙』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

106
この「折々のうた」ももう何度目でしょうか?新聞で読んでいた時やその後岩波新書で発表順に出されていたもの、あるいは四季ごとにまとめて出されていたものなど普段詩歌などに親しまない私に身近なものにしてくれました。今回はその詩歌を俳句や短歌などの分野別に再編集してくれているものでまた新たな感慨がわいてきます。俳句はやはり芭蕉が結構多いのですね。簡潔な説明が参考になります。2019/12/15

あきあかね

24
 たった五行ほどの短い解説文が、広大な詩歌の世界に誘ってくれる。大好きな栗木京子さんの短歌、「観覧車回れよ回れ想ひ出は 君には一日我には一生」「死真似をして返事せぬ雪の午後 生真似をするわれかもしれず」などに出逢ったのも、『折々のうた』だった。 30年近く新聞に連載された、大岡信の『折々のうた』。この度、岩波新書全19冊の中から、アンソロジーとして「俳句」、「短歌」、「詩と歌謡」に再編集されることになり、本書はその第一弾。 この本では、松尾芭蕉や与謝蕪村といった「古典主義俳句」、王朝·中世の古典文化の⇒2019/12/08

たらちゃん

18
目の前で蝶が舞ったり、霧雨が降り始めたり、寂しさに胸が絞られたりさせられる。とても面白い。2020/01/02

崩紫サロメ

12
折々の歌は、毎日いろいろなジャンルの詩歌が取り上げられる、朝日新聞で一番楽しみなコーナーだった。この度、その中から俳句、短歌、詩と歌謡というジャンル別に編纂された。漢詩・和歌・現代短歌は読むがあまり俳句を体系的に読み慣れていない者にはとても嬉しい企画。漢語をあまり用いない和歌に対し、杜牧の詩をまるっと使っている句(沙魚釣るや水村山廓酒旗の風、服部嵐雪)などもあって面白い。2020/01/27

糸くず

8
大岡信『折々のうた』を「古今の名句アンソロジー」として再編集したもの。古今の名句に添えられた大岡の解説はとてもわかりやすく、それでいて滋味豊か。大岡の思想と今回のアンソロジーの意義、日本文化と俳句の歴史を解説した巻末の長谷川櫂の解説も簡潔明快である。これから俳句に親しもうとする人にとって、手頃で良質な地図のひとつがこの本に示されていると言ってよい。石も木も眼に光るあつさかな(向井去来) 淋しさの底ぬけて降るみぞれかな(内藤丈草)2019/12/16

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