内容説明
バブルとバブルの崩壊から始まった平成時代。マクロ経済政策も、構造改革も、「失われた二〇年」を克服できないどころか、症状を悪化させてきた。セーフティーネット概念の革新、反グローバリズム、長期停滞、脱原発成長論などをキー概念に、一貫して未来を先取りした政策提案を行ってきた著者による三〇年の痛烈な総括。
目次
第1章 資本主義は変質した(バブルを繰り返す時代へ;一九九七年で経済社会が変わった―「失われた三〇年」とは何か;「失われた三〇年」の深層)
第2章 グローバリズムから極右ポピュリズムへ(グローバリズムと「第三の道」―一九九〇年代の錯綜;移民社会の出現と新しい福祉国家;対テロ世界戦争とリーマンショック)
第3章 転換に失敗する日本(振り子時計と「失われた三〇年」;周回遅れの「新自由主義」;転換の失敗がもたらしたもの)
第4章 終わりの始まり(出口のない“ネズミ講”;経済・財政危機の発生経路;産業の衰退が止まらない)
第5章 ポスト平成時代を切り拓くために(社会基盤として透明で公正なルールが不可欠である;教育機会を平等に保障しなければならない;産業戦略とオープン・プラットフォームを作る;電力会社を解体せよ;地域分散ネットワーク型システムに転換する;時間をかけて財政金融の機能を回復する)
著者等紹介
金子勝[カネコマサル]
1952年東京都生まれ。経済学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て、立教大学経済学研究科特任教授。専門は財政学、地方財政論、制度経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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