出版社内容情報
無実の人が自白に落ち、犯行内容を語ってしまう、そしてかつての自白を撤回する。体験したものにしかわからないその過程はどういうものか。虚偽自白を見抜き、自白という人証を逆手に取り、無罪を勝ち取る道筋を示す。
内容説明
無実の人が自白に落ち犯行内容を語ってしまう。そしてかつての自白を撤回する。体験した者にしかわからないその過程はどういうものか。足利事件、狭山事件、袴田事件(清水事件)、日野町事件、名張事件を実例に、虚偽自白を見抜き、むしろ、冤罪の温床にもなってきた自白を逆手に取り、無罪を勝ち取る道筋を示す。
目次
第1章 虚偽自白とはどういうものか(自白で立ち上がる事件;足利事件と虚偽自白を読み解くための理論)
第2章 自白への転落―足利・狭山・清水事件(わずか一日での転落;長期間の取調べの果てに ほか)
第3章 自白内容の展開(無実の人の「語れなさ」;犯行内容が語れない ほか)
第4章 自白の撤回―自白を弁明するとき(自白の維持からその撤回まで;かつての自白をどう弁明するか)
著者等紹介
浜田寿美男[ハマダスミオ]
1947年香川県に生まれる。1976年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在―奈良女子大学名誉教授・立命館大学客員教授。専攻―発達心理学および法心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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