岩波新書<br> トマス・アクィナス―理性と神秘

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岩波新書
トマス・アクィナス―理性と神秘

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004316916
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C0214

出版社内容情報

西洋中世最大の神学者・哲学者トマス・アクィナス。難解なイメージの『神学大全』には、我々の心に訴えかける魅力的な言葉が詰まっている。生き生きとしたその精神を、理性と神秘の相互関係に着目して読み解く。

内容説明

西洋中世において最大の神学者であり哲学者でもあるトマス・アクィナス(一二二五頃‐一二七四)。難解なイメージに尻込みすることなく『神学大全』に触れてみれば、我々の心に訴えかけてくる魅力的な言葉が詰まっていることに気づく。生き生きとしたトマス哲学の根本精神の秘密を、理性と神秘の相互関係に着目して読み解く。

目次

第1章 トマス・アクィナスの根本精神(トマスの「新しさ」;キリスト教とアリストテレスの統合 ほか)
第2章 「徳」という「力」―「枢要徳」の構造(トマス人間論の中心概念としての「徳」;「枢要徳」と「神学的徳」 ほか)
第3章 「神学的徳」としての信仰と希望(信仰―知性による神的真理の承認;恩寵と自由意志の協働 ほか)
第4章 肯定の原理としての愛徳(神と人間との友愛としての愛徳;「神からのカリタス」と「神へのカリタス」 ほか)
第5章 「理性」と「神秘」(受肉の神秘;「最高善の自己伝達」としての受肉 ほか)

著者等紹介

山本芳久[ヤマモトヨシヒサ]
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(哲学専門分野)博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻は哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

77
パウロ、アウグスティヌスと並び称される理論家であるトマス・アクィナスであるが、「神学大全」をきちんと読みこなせるほどの教養がない私にとっては、この巨人の全貌をこうして概観できることは大変ありがたい。アリストテレスのニコマコス倫理学とキリスト教神学を総合し、「愛」とともに「徳」、「神秘」でなく「理性」、「感情」や「意志」ではなく「知性」によって信仰を深めることができるとするトマスの考え方は、極めて知的であり論理的である。キリスト教に普遍性を与えられたのは、こういう神学の形成ゆえであったのだと実感できる。2018/03/20

Francis

26
私はカトリック信徒なのだが、トマス・アクィナスは難しいという先入観があって敬遠していた。評判が良いので読んでみると、トマスの考えが分かりやすく書かれており、中世哲学やカトリック神学に対する理解も深まったと思う。著者の山本さんは多数の著書のあるトマス・アクィナスの思想をよくぞここまで分かりやすくまとめてくれたと思う。山本さんに感謝。2021/01/29

浅香山三郎

19
難解だつたが、トマス・アクィナスの神学がアリストテレスの哲学のキリスト教的受容にあつたといふことを詳しく解説してをり、面白く読む。もう少しキリスト教神学に親しんでから再読したら、尚更本書の価値が玩味できるやうになるだらう。2020/08/23

さえきかずひこ

17
13世紀に遺した巨著『神学大全』で知られる神学者、トマス・アクィナスの優れた入門書。アリストテレス―とくに『ニコマコス倫理学』―から大きな影響を受けつつ、その思想をキリスト教神学にもちこみ、独自の深い洞察を形成していった過程が、溢れんばかりの引用と共に丁寧に解説される。またその倫理学では枢要徳と神学的徳が有機的につながっている点が平易かつ明晰な筆致で綴られる。人と神の緊密な関わり合いのなかで、理性と神秘もまた深く結びつき、己を超えようとし続ける人間理性が神の神秘を探求していくその姿を垣間見ることができる。2019/11/12

ソングライン

17
トマス・アクィナスの大著「神学大全」の本文を引用しつつ、分かりやすくトマス神学を解説してくれる新書です。キリスト教の知識が少なくても、分かりやすい解説と平易な論理により、トマス哲学に触れることができます。信仰とは神という最高善に従属することではなく、理性により信ずること、神学というより哲学を感じる読書でした。2018/07/15

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