出版社内容情報
「共和党と民主党」で「保守とリベラル」は語り尽くせない…。次期大統領も逃れられないジレンマとは?
内容説明
オバマ政権の二期八年の「迷走」の原因はどこにあったのか?「一つのアメリカ」どころか、トランプ候補の登場で、ますます亀裂を深める超大国は、どこへ向かうのか。元インサイダーとして、大統領選挙の実情を知り尽くしている著者が、アメリカの「リベラル政治」の複雑で厄介な構造を読み解き、新政権の課題を占う。
目次
1 揺れ動くアメリカの民主政治(権力の分散と選挙デモクラシー;「利益」と「理念」の新たな方程式 ほか)
2 アメリカ政治の壁1―複雑で厄介なねじれ現象(雇用の亀裂―労働者が保守的な国で;宗教の亀裂―カトリック教会は民主党の敵か味方か)
3 アメリカ政治の壁2―誰のための「利益」か(外交と戦争の亀裂―政策エリートを凌駕するポピュリズム;世代交代の亀裂―移民社会の変容で揺れる「一党体制州」)
4 リベラルの混迷と出口探しの行方(リベラルの系譜を辿る;リベラリズムの行方)
著者等紹介
渡辺将人[ワタナベマサヒト]
1975年生まれ。シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)取得。ジャン・シャコウスキー米下院議員事務所、ヒラリー・クリントン上院選本部を経て、テレビ東京入社。「WBS」、政治部記者(官邸・外務省担当、野党キャップ)。コロンビア大学、ジョージワシントン大学客員研究員を経て現在、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専門はアメリカ政治。アメリカ学会斎藤眞賞ほか受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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