出版社内容情報
大名どうしが争いあう「分裂」の時代から、天下統一へ。世界史的な文脈に立って、「日本」をとらえかえす!
内容説明
大名どうしの争いが続く「分裂」の時代は、信長、秀吉、家康ら「天下人」の登場とともに「統一」へと転じた。その流れのなかで生じた、銀の増産、鉄砲伝来、そして朝鮮侵略という「日本史上のエポック」は、どれも世界史的な文脈においてこそ、その本質をとらえうる。大きな枠組みから「日本」を問い直す、いま必読の一書。
目次
第1章 戦国―自立する地域(将軍家分裂と室町外交の終焉;戦国大名と分国法;琉球王国の盛衰;アイヌと和人)
第2章 銀と鉄砲とキリスト教(後期倭寇と西国大名;鉄砲伝来―「ヨーロッパ」の登場;キリスト教と南蛮貿易;石見銀山からみた世界史)
第3章 天下統一から世界制覇へ(織田信長の「天下」構想;豊臣秀吉の国内「征伐」戦争;「唐入り」への道)
第4章 十六世紀末の「大東亜戦争」(文禄の役開戦と三国国割構想;小西路線と加藤路線―日明講和交渉期;矮小化された征服戦争―慶長の役;倭城をめぐる交流と葛藤)
第5章 江戸開府と国際関係の再建(対明復交への執着と挫折;朱印船と唐人町・日本町;生産力の解放、人口の急増;「日本型華夷秩序」の創出)
著者等紹介
村井章介[ムライショウスケ]
1949年大阪市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。同大学史料編纂所教授、大学院人文社会系研究科教授を経て、立正大学教授、東京大学名誉教授。専攻―日本中世史、東アジア交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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