岩波新書
仕事道楽―スタジオジブリの現場

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311430
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0274

内容説明

「この会社は毎日何が起こるかわからないから、ほんとに楽しい」。高畑勲・宮崎駿の両監督はじめ、異能の人々が集まるジブリでは、日々思いもかけない出来事の連続。だがその日常にこそ「今」という時代があり、作品の芽がある―「好きなものを好きなように」作りつづけてきた創造の現場を、世界のジブリ・プロデューサーが語る。

目次

序にかえて―体にしみこんでしまった記憶
1 「仕事は公私混同/まかせた以上は全部まかせる」―『アニメージュ』創刊のころ
2 「つきあう以上、教養を共有したい」―高畑勲・宮崎駿との出会い
3 「一番大事なのは監督の味方になること」―『風の谷のナウシカ』そしてスタジオジブリ設立
4 「企画は半径3メートル以内にいっぱい転がっている」―宮崎駿の映画作法
5 「みんなで坂を転げ落ちるのが映画づくりだ」―高畑勲の論理と実践
6 「人間、重いものを背負って生きていくもんだ」―徳間康快の生き方
7 「いいものを作るには小さい会社のほうがいい」―「町工場」としてのジブリ
あとがき 雑談のなかから作品は生まれる

著者等紹介

鈴木敏夫[スズキトシオ]
1948年名古屋市生まれ。1972年慶應義塾大学文学部卒業、徳間書店入社。『アニメージュ』編集部を経て、『風の谷のナウシカ』を機に映画制作へ。1989年よりスタジオジブリ専従、プロデューサーとして『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など、大ヒット作を次々に生みだす。現在、スタジオジブリ・代表取締役プロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

56
再読と思っていたら、初読でした。 宮崎・高畑という面倒くさいお二人との時間を いかに楽しく過ごしてその上でビジネスを成立 させてきたかを語られています。 二人との創作活動を成立させるのには、 自分のアップグレードが必要で学習活動の必要性を 実感した鈴木さんの言葉が、素敵でした。 こんな出会い、素敵ですね2023/06/30

Y

40
日々移りゆく世の中で長く映画が愛されるには、観客の需要を敏感に察知して自分の流儀を柔軟に変えていけることが大切なのかなと推測していたのに、ジブリの現場の中心の人達は皆根っこの部分は変わらない。わかりもしないのに、わかったように相槌を打つ人の弱さについての言及を通して、鈴木さんの対人関係における真摯さを見習わなくてはと猛省した。そして天才相手に怯まずに納得できるところまでぶつかり合える仲を築くことができたから、こんなにすごい作品が次々と世に出ることになったんだろうな。2014/04/11

さいたまのたぬき

33
ジブリの監督宮崎駿、高畑勲の仕事への異常なこだわり そんな二人とともに仕事をし続けてきた 鈴木さんだからこそ語れる両監督の裏話。 表からではうかがい知ることのできない 作れば必ずヒットするというプレッシャーの中での 各作品公開までの葛藤。 一つの作品を仕上げるまでの スタッフ間のコンビネーションなど 次々とおこる困難の解決に思わずへぇ~といいつつも その解決の鮮やかさににやにやしてしまいます。 この本を読んだあと各作品を見直すと あ!なるほどと唸ることもしばしば。 2014/09/04

T2y@

30
少し前の本だけど、面白かった。 クリエイティビティ・オリジナリティの源となる、記憶の重要性。 相槌を打つ為の教養の必要性。 など、学びが多いが、なによりも、ジブリの誕生・歩み、作品それぞれの裏話や、“信頼するが、尊敬はしない” と言う関係性にある、宮崎駿・高畑勲両氏との修羅場エピソードが愉しい。2014/04/08

kaizen@名古屋de朝活読書会

26
映画の制作秘話(making)を見るような感じです。 スタジオジブリを支える力を知りました。 自分が仕事をする際も、お客さんを支えることがすべてであることを知りました。 よい映画は、多くの人達の作業の成果だということもわかりました。 報われればよい方向に進むことがわかりました。 報われなかった時に、どこからたちなおしていくかを感じることができました。岩波新書百一覧掲載http://bit.ly/10CJ7MZ2009/06/29

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