出版社内容情報
急速に多民族化し,脱欧米化が進むオーストラリア.家族,福祉,教育など日々の暮らしから東ティモール派兵,アボリジニや共和制移行をめぐる取り組みまで,この多文化社会の姿を生き生きと伝えるメルボルン・レポート.
内容説明
今日最大数の移民を受け入れ、多民族化の道を進むオーストラリアは、欧米ともアジアとも異なる社会を創出しつつある。在豪二七年の著者によるメルボルン報告は、家族、福祉、教育など日々の暮らしから東ティモール派兵、共和制移行、アボリジニ問題をめぐる取り組みまで、この多文化社会の姿を生き生きと伝え、日本社会のありかたに一考を迫る。
目次
1 「オーストラリア人」とは誰のことか
2 多文化社会の現場
3 ためらうX世代
4 懐疑的民主主義の世界
5 福祉社会の裾野
6 Bタイプの労働と「生活の質」
7 アボリジニ社会のジレンマ
8 近いアジア・遠いアジア
9 日本から来た「越境人間」たち
著者等紹介
杉本良夫[スギモトヨシオ]
1939年兵庫県に生まれる。1964年京都大学法学部卒業。1973年米国ピッツバーグ大学で社会学博士号取得。専攻、比較社会学。現在、オーストラリア・ラトローブ大学人文・社会科学部教授。オーストラリア学士院会員
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