岩波新書<br> 水俣病

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岩波新書
水俣病

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004111139
  • NDC分類 493.152
  • Cコード C0236

出版社内容情報

公害病の中でも大規模で最も悲惨なものの一つ,水俣病.苦痛に絶叫しながら亡くなった人々や胎児性患者のことは世界的にも知られているが,有機水銀によるこの環境破壊の恐るべき全貌は,いまだに探りつくされてはいない.長年患者を診察してその実態の解明にとりくんできた一医学者の体験と反省は,貴重な教訓に満ちている.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

40
高度成長の代償。奇病は差別を呼ぶ。まだ人間個々の権利より、全体が優先され、個々を犠牲にして、公のためにが合言葉だった時代。その汚点の最右翼、それが公害。ただ国の成長率は凄まじい。急激な成長は歪みを生む。歴史における必然。そう言えば大反発を受けることはわかる。でも、生み出された恩恵ってどれほど。2024/02/17

ゲオルギオ・ハーン

30
水銀中毒の恐ろしさも分かるが、公害の被害にあってもそれを訴えることのハードルの高さを痛感した一冊。徐々に身体を蝕む水銀中毒で家族が日常生活に影響が出て弱っていく、生まれてきた子どもは水銀に脳の全域が蝕まれているというのはまさに地獄だったと思う。著者は最前線でその地獄を見ており、訪問すれば感謝される大学教授という立場から「なにも診断できない」無力な存在となったことに心を痛め、奔走する。しかし、誰かが死ぬまで企業も(地方)行政も認めないというのだからさらに辛い。2024/01/04

勝浩1958

17
水俣の裁判の場合は、企業に過失があったかどうかということがいちばん大きな争点であること、水俣病の発生から実に15年も経って、はじめて「水俣市報」で水俣病認定申請手続の広報がなされたことに驚かざるを得ない。とにかく日本という国は責任を取ろうとしない。実際に起こってしまったことに対して、被害者が納得できる責任の取り方は事実上まず無理ではあるのだが、起こしたことの非は認めて謝罪することはできるはずだ。2016/06/05

takeapple

12
ユージン・スミスを描いた「MINAMATA」原一男監督の「水俣曼荼羅」を見て水俣病について学び直そうと30年ぶりに再読。情報は常にアップデートする必要があるし、現代の視点から古典も読み直す必要がある。水俣病の頃から無責任な企業と行政、自粛要請で補償しない政府、東電原発事故でもコロナでも一緒じゃねーかと怒り心頭。2022/01/07

みなみ

9
Kindle読み放題。水俣病の発覚から原因究明、そして(執筆当時の)現在まで、水俣病を診察した医師が書き綴る。チッソの隠蔽工作などのやり口が悪どすぎて同じ人間の所業とは思えないのだが、これが大企業の組織なのだろうか。熊本大学の原因究明への奮闘には頭が下がる。チッソの企業城下町である水俣でチッソの加害を問うことがいかに難しいか改めてわかる。新潟水俣病と熊本の水俣病の診断の連携で熊本でも患者の認定に大きい寄与があったのは初めて知った。2024/04/06

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