出版社内容情報
「啓示」宗教としてのキリスト教がもつ「理性」との適合性や両立可能性といった合-理性的性格を論じる.
内容説明
「啓示」宗教としてのキリスト教がもつ「理性」との適合性や両立可能性といった合‐理性的性格(「合理性」)を論じながらも、その「合理性」を支えるものとしてイエス・キリストの「神的権威」への「信仰」を強調する、ロック晩年の重要作。その後の理神論への道を開いた、ヨーロッパの宗教思想史を語るうえで不可欠の書。1695年刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文化ヒナゲシ制作所
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人権や民主主義の基礎である社会契約説を示したジョン・ロックによるキリスト教信仰の正しさを謳う本。 王権神授説を否定する立場から読む前は宗教に対しても懐疑的な立場なのかと思っていましたが、実際読むと書名の通り信仰の合理性を滔々と説く本でした。 意外でしたが、人権の根源が「神の下での平等」であることを考えればむしろそうであるべきという内容でした。そして本書で示された信仰の論理については、カントなど後の哲学者の課題になるものでした。2024/03/02
さくさく
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一応哲学書に分類されると思うのだけれど、読みやすいのはきっと著者の示したい方向性がハッキリしているから。2022/07/26
葛
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ジョン・ロック著 2019年10月16日第1刷発行 訳者:加藤節 発行者:岡本厚 発行所:株式会社岩波書店 印刷:三秀社 カバー:精興社 製本:中永製本 協力:西崎文子、入谷芳孝2020/06/20
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