出版社内容情報
インディオの擁護者ラス・カサス最大の論敵にして、スペインの代表的アリストテレス学者が披瀝する、征服戦争是認論の精髄。
内容説明
インディオに対する征服戦争は正当である―。ラス・カサス最大の論敵が披瀝する、征服戦争是認論の精髄。布教への途を掃ききよめ、“文明”を持ちこむための戦争は正当であるとする彼の主張を支えたのは、インディオを憎悪・蔑視する同時代の新世界植民者の眼差しであり、先天的奴隷の存在を認めるアリストテレスの理論であった。果たして、征服戦争は是か非か?
目次
アポロギア(フワン・ヒネース・デ・セプールベダが高名にして博学なセゴビア司教アントニオ・ラミレスの異論に答えて、戦争の正当原因を論じた自著を弁護する書;第一部;第二部)
第二のデモクラテス―戦争の正当原因についての対話(いと賢明なる貴顕テンディーリャ伯爵兼モンデハル侯爵であられるルイス・デ・メンドサ殿に捧げる献詞;第一部;第二部)