岩波文庫<br> 平家物語 他六篇

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岩波文庫
平家物語 他六篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003343630
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「見べき程の事は見つ、今は自害せん」――。史上は目立たぬ平知盛を、滅亡の「運命」にあらがい、壇ノ浦の終末を見届けるや「からから」と笑う魅力的な人物として描き出す本書は、「年代記」を原点に成長してゆく平家物語と時代の心性を自在に論じ、深い感動を与える。掌篇六篇と共に、歴史家の透徹した眼差しを伝える。

内容説明

「見べき程の事は見つ、今は自害せん」―。史上は目立たぬ平知盛を、滅亡の「運命」にあらがい、壇ノ浦の終末を見届けるや「からからと」笑う魅力的な人物として描き出す本書は、「年代記」を原点に成長してゆく平家物語と時代の心性を自在に論じ、深い感動を与える。関連する掌篇六篇と共に、歴史家の透徹した眼差しを伝える。

目次

平家物語(運命について;『平家物語』の人々;『平家物語』の形式;合戦記と物語;むすび―『平家物語』とその時代)
付論(一谷合戦の史料について;預所と目代;「院政期」という時代について;『愚管抄』の面白さ;永積氏の「方丈記と徒然草」を読んで ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

64
元が新書なだけあり、平家物語の人々や構造がわかりやすく説かれている。本編中ではあまり目立たぬ知盛という人物を例に挙げて、当時の人々が運命という抗い難い流れを感じつつもそれに如何に向かい合うかという部分が秀逸。またこれまでは賢人とされていた重盛に人間としての重みが無いという否定的評価を与えつつ、人間臭い清盛との対比なども面白く読める。他にも平家物語各巻の始めが年号から始まる年代記だと改めて教えられる等、読んでいて得る事多し。ほとんどのエピソードを知っている為、未読の平家物語。今度こそ通読したくなりました。2023/04/27

藤月はな(灯れ松明の火)

62
「平家物語」を既読の人には物語を思い出しながらも楽しめるし、再読に駆られるのではないでしょうか。また、未読の人にとっては手引きともなれる一冊です。庶民にも語られる物語として残した作者と語り継がれる事を見越しての企みについての推察。滅びの運命を見通しながらも受け入れる平重盛。一方で当時としてはみっともないとされていた人間としての生に執着する平清盛との対比。木曾義仲への都人の辛辣な評の一方で最期へは簡素な描写にしたことによって浮かび上がる作者の思い入れなど、新たな視点で「平家物語」を読み返したくなりました。2023/01/22

nagoyan

13
優。古代・中世史家の石母田による古典文学論。1957年岩波新書「平家物語」に数編の論文を加えたもので、「平家の群像」の著者高橋が解説を加えている。今日なお石母田説が学術的に通用するかは門外漢の知るところではないが、「平家」の語り口のユニークさ、一見雑多に見える各挿話を貫く構造から、時代に特徴的な意識を剔出するその手際は、まるで上質なミステリーのようでさえある。筆致は奥床しく思われるほど慎重であるが、それは学問的な誠実さの現われであって、威勢のいい無鉄砲な論断が蔓延る現在の出版物とは全く違う。2023/03/31

ご〜ちゃん

0
平家物語を読んでみた上で、またこの本を読み返したいと思った。昔書かれた文章であっても明晰なものは、今読んでも分かりやすい。2023/08/19

うさえ

0
学生時代に、筆者の岩波新書『平家物語』を読んで、中世文学専攻を決めた。数十年の時を経て、今また文庫版で発行された本書を手に取り、色褪せぬ名調子と行間にあふれる学問への情熱を堪能し、胸がいっぱいである。巻末、高橋昌明氏の解説もよい。「言語文化」を伝えていくことの重要性を再認識する。「無常」に抗い、自らの人生を全力で駆け抜けた、名もなき武将たちの躍動と悲哀を、語り継いでいきたい。2023/02/04

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