岩波文庫<br> 海底二万里〈下〉

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岩波文庫
海底二万里〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 481p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003256954
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

人間社会に対して激しい不信の念を抱くネモ船長とは何者?その目的は?謎の潜水艦ノーチラス号は、インド洋から地中海、さらに大西洋を南下して南極へ。凍結した海底に閉じこめられ、巨大なタコの大群や暴風雨に遭遇、と波瀾万丈の航海は続く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

149
ナディアから入った私には全く違う世界だったが、海底の世界がすごく面白かった。こんなノーチラス号のような潜水艦欲しいなと思った。2014/07/10

さく

24
挿絵が物語の雰囲気にぴったりでとても良い。ずっと海の中なので続きがあまり気にならず読み終わるのに時間がかかってしまった。南極で氷に閉じ込められ新鮮な空気がなくなっていくシーンは本当に息苦しく、海上に出られた時は教授たちと一緒に思わず深呼吸をした。あやうく窒息するところだった!なんて酸素は美味しいんだろう!これでもかというくらい深海の生き物たちの描写は細かいのに、最後の場面はあっさりしていて物足りなかった。憎しみや哀しみに囚われ狂っていくネモ船長がもうちょっと読みたかったな。解説が興味深かった。2017/01/09

まえすとろ

23
1840年代にエドガー・アラン・ポーが「小説に科学的事実を取り入れることによって物語に真実味を持たせる」という技法を示し、感銘を受けて科学冒険小説の多くを生み出したヴェルヌ。150年前、本書における海洋生物の薀蓄は当時最新の専門書を研究し引用した事柄も今ではツッコミどころとなってしまったが、万能なエネルギーの電力や潜水艦のビジュアルイメージは先見的であり予言ともいえるレベルだ。作者の反権威主義は虐げられた科学者であるネモ艦長の姿そのものであり、人の道具は「武器」であるという呪縛は現在でも解けてはいない。2012/12/18

Hepatica nobilis

16
潜水艦ノーチラス号に乗って主人公たちが見る海底の世界。博物学的な興味か、夥しい魚や他の海生生物たちが描かれ、その列挙だけでかなりのウェイトを占めるのではないか。今の目から見るとかなりアナログな技術が方々に登場し、それなりの見せ場もある。物語的にはさほどおもしろいというものでもなかった。むしろネモ船長という、謎と矛盾だらけで狂気を垣間見せる人物の方に興味を惹かれた。上下巻というボリュームには冗長で退屈を感じる向きも多いだろうが、ネモという特異な人物の存在で読み通せた。2016/02/25

パブロ

13
あ〜ぁ、予想通りにダレダレだ…。博物学的知識が長い長い。上巻の出だしのようなテンポの良さがなく、ちょいとキツかった。ネモ船長の名前通り、「何者でもない」その虚無的な性格が謎のまま。何で罪もない船を沈めて、大勢の人を殺してしまうのか。そこまで彼を駆り立てる狂気とは一体何なのかを掘り下げれば、もっと面白くなったのに〜。なんて「児童文学にどんだけ求めているんだよ!」と言われそうですが、はい、すいません。そんなことは言いつつも、南極へ行ったり、海底に沈んだ失われた大陸を冒険したりと、ヴェルヌの想像力には脱帽です。2013/07/10

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