内容説明
いつの世も変わらぬ心を伝える万葉の歌群。東国の恋の歌、遣新羅使の旅の歌、恋の昔物語と戯笑の歌、越中に赴任した大伴家持の歌など、巻十三‐十七の約七百四十首を掲載。全歌、現代語訳・注釈付。
目次
巻第13
巻第14
巻第15
巻第16
巻第17
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
11
前の万葉集(三)を読んだ後、間が空いてしまったが、震源号「令和」の典拠になったのをきっかけにこの(四)を読んだ。巻一四の東歌に「埼玉の津に居る舟の風をいたみ綱は絶ゆとも言な絶えそね 」が収録されている。私の母はこの歌に詠まれた埼玉の津がある現在の行田市の出身であり、祖父母のところに行った時に祖父が近くの荒川に何度か連れて行ってくれたのだが、もしかしたらその時にこの「埼玉の津」に行っていたのかもしれない、と思いを巡らせていたらこの万葉集がとても身近に感じられてきた。今のJ-POPにも通じる恋の歌も良い。2019/04/15
双海(ふたみ)
11
東国の恋の歌、遣新羅使の旅の歌などを採録。「うちひさす宮の我が背は大和女(やまとめ)の 膝まくごとに我(あ)を忘らすな」・・・衛士などで都へ出て行った夫に。大和の女に馴染んで自分のことを忘れてしまうのではないかと案じる妻の心情が伝わってくる。2018/07/08
南包
4
素読ですが、面白い。次は第五巻です。2016/02/14
CCC
4
古代西洋の詩は何かしらで話を神に繋げたがるような印象がある。中東も似たようなもので、事あるごとに神を讃えたがるイメージ。中国の詩人は、解説の小話によると酒を愛するという。そして古代日本は、少なくともこの万葉集は、恋の歌で埋め尽くされている。恋愛脳だったのだろうか。色々比較すると面白そうだけれど、詩は門外漢。自身の教養の無さが悔やまれる。話の土台がしっかりしてて、手っ取り早く比較把握できる本がどこかに落ちてないかなあ(俗人の発想)。2015/11/10
大臣ぐサン
3
あと1冊。キツイ…。2016/08/26